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金魚の餌やりの頻度と量に関して|餌を食べない、吐き出す症状に関しても紹介!

金魚の餌やりの頻度と量に関して初心者の方にもわかりやすく紹介しています。

金魚の餌やりの頻度と量に関して、金魚の餌やりの基本的なおさらいも含めて紹介しています。

金魚の飼育していると、誰に聞いてもバラバラなのが餌やりの頻度と量です。

毎日5回という方もいれば、1回しか与えないという方もいます。

食べきりの量を与える方もいれば、数十分かけてゆっくりたっぷり食べさせる方もいます。

時には餌を食べず、吐き出してしまう金魚を飼育する上で、餌やりの頻度と量に関して基本的な知識をまとめています。

ぜひ今日からの飼育にお役立てください。

この記事に関して

この記事では写真の紹介に、インスタグラムの投稿をピックアップし、金魚の画像を閲覧できるようにしております。

また投稿の最後に、金魚の薬浴や塩浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。

誰でも完璧な濃度で金魚の薬や塩の量の計算ができます。ぜひご活用ください。

金魚の餌の種類と特徴

金魚の餌やりの頻度と量を考えるにあたって、金魚の餌やりには、どのような基本的なポイントがあるのでしょうか。

まずは餌の種類や量、やり方について詳しく解説していきます。

金魚に適した餌の種類にはどのようなものがあるのか、それぞれの特徴は何なのかについて解説します。

また、種類ごとにどのような栄養素が含まれているのかも紹介しています。ぜひ参考にしてください。

フレークタイプ

フレークタイプは、粉末状の餌をプレスして作られたものです。

水に浸すことで膨らみ、食べやすくなっています。

金魚にとっては食べやすく、浮遊性があるため、水面で食べることができます。

しかし、栄養素が揮発しやすく、保管や扱いに注意が必要です。

ペレットタイプ

ペレットタイプは、小さな球状〜棒状の餌です。

口に入れると柔らかくなるので、食べやすいという特徴があります。

形状が安定しているため、水中でも散らばりにくいという利点もあります。

また、フレークタイプに比べると栄養素が劣化しにくいため、長期保存に向いています。

生餌

生餌とは、生きた小魚や昆虫、ミジンコなどを指します。

金魚の飼育だと、最もメジャーな生餌は「赤虫」です。

嗜好性が非常に高く、栄養素も豊富です。

しかし、衛生的な問題や管理が難しいため、手間やコストがかかるというデメリットがあります。

生餌は冷凍タイプのものが保管もしやすくおすすめです。

金魚の餌の栄養素について

金魚には、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要です。

餌によって栄養素の含有量が異なるため、バランスの良い餌を与えることが重要です。

例えば、フレークタイプの餌は、たんぱく質やビタミンCが豊富に含まれているものが多く、

ペレットタイプの餌は、脂質やビタミンEが豊富に含まれています。

生餌は、たんぱく質や脂質、ミネラルが豊富に含まれています。

それぞれの餌の特性を理解し、適宜与え分けを行うことが理想です。

⬇︎【金魚の健康にいい餌に関してはこちらにまとめています】

金魚の餌の量の目安

金魚に適した餌の量はどの程度が適切なのでしょうか。

結論としては、金魚の大きさや年齢、水槽の大きさによって適切な量が異なります。

適切な餌の量の目安について解説します。

金魚に適切な餌の量

金魚の適切な餌の量は、1日あたり体重の1~3%程度とされています。

ただし、金魚の大きさや年齢、水槽の大きさによって適切な量が異なることもあります。

そのため金魚が成長すると、餌の量も増やす必要があります。

また、水槽の大きさが小さい場合は、餌の量を少なく調整する必要があります。

水槽の水量や濾過装置の性能にもよりますが、水量が少ないと水質の悪化も早いため、餌をたくさん与えたい場合は水換えの頻度も増やす必要があります。

食べ残しに注意

金魚の餌の量を決める際には、食べ残しも考慮する必要があります。

餌を与えた後、10分〜15分程度で食べ残しがない場合は、適切な量を与えたと考えられます。

ただし、食べ残しが残っている場合は、量を減らす必要があります。

食べ残しは水質が悪化に直結し、病気の原因にもなるため、適切な量を与えることが重要です。

餌不足の症状

金魚の餌不足の症状として、「泳ぎがいつもよりゆっくりになる」ことが挙げられます。

もちろん、餌が不足している状態ですので、お迎えした直後よりも痩せて「体型が細くなる」傾向もあります。

餌不足はもちろん金魚の健康に悪影響を及ぼしますが、金魚は本来「絶食」には非常に強い生き物です。

餌のやり過ぎで「病気になったり命を落とす」金魚はたくさんいますが、餌不足で命を落とした個体とこれまで出会ったことがありません。

健康に飼育されている金魚は1ヶ月ほどの絶食であれば難なく持ち堪えます。

よほど飼育そのものを放棄していない限り、「餌不足」を心配する必要はありません。

金魚の餌やりの頻度とタイミング

金魚の餌やりの頻度とタイミングは、金魚の健康や成長に大きな影響を与えます。

季節や水温、金魚の大きさや年齢、水槽の大きさなどに応じて、適切な頻度とタイミングを把握することが重要です。

季節毎の頻度の調整

まず、季節や水温によって餌の量や頻度を調整する必要があります。

夏場は水温が高くなるため、暑い日中に餌を与えると消化機能が低下してしまうことがあります。

そのため、夏場はできるだけ午前中に餌を与えるようにしましょう。

頻度としては午前中早めの時間に1回、日が登り切るお昼前に1回、夜まで消化に時間の余裕がある15時頃に1回がおすすめです。

金魚が元気に過ごすためには、それほど大量の餌は必要でなく、金魚を早く大きくする必要がない場合は、早朝の1回だけでも全く問題ありません。

また、冬場は水温が下がるため、金魚の代謝も低下します。

そのため、冬場は餌の量や頻度を減らすようにしましょう。

具体的には、水温が15度以上18度以下の場合は餌やりを少なくし、午前中に1回のみにします。

1日の中で水温が15度を下回る季節は、慣れないうちはなるべく与えないようにするのが賢明です。

季節や水温に関わらず、餌のやりすぎは消化不良に直結します。

⬇︎【金魚の消化不良に関してはこちらで詳しく紹介しています】

⬇︎【必読:金魚の水温の管理方法はこちらで確認してください】

年齢による頻度の調整

次に、金魚の大きさや年齢によっても、餌の量や頻度を調整する必要があります。

特に生まれて初めの1年間の、若い金魚は成長期にあるため、栄養分を多く必要としています。

そのため、年齢が若い金魚には、1日3回程度、可能であればそれ以上の回数で適量の餌を与えるようにしましょう。

一方で、2年目以降の金魚には、1日2回程度、少量の餌を与えることが適しています。

こちらも先ほどの説明と同じく「1日1回」の餌やりでも金魚はゆっくり元気に育っていきます。

飼育初心者のうちは、餌をたくさんあげたい気持ちをグッと抑えて、まずは水換えの方法とコツを掴む必要があります。

⬇︎【金魚特有の水換えの知識はこちらにまとめています】

水槽の大きさ(水量)による頻度の調整

最後に、餌やりの頻度を考える上で水槽の大きさにも注意が必要です。

大きな水槽では、水の量が多いため、水質の劣化遅くなります。

そのため、大きな水槽では餌を多めに与えることができます。

一方で、小さな水槽では水の量が少なく、水質の劣化が早いため、餌の量や頻度を控えめにするようにしましょう。

金魚の飼育では、水質>>>>>>>>水温>>>餌くらいのレベルで、水質の維持が最も重要です。

どのような条件下でもとにかく、水質を守れる環境を整えた上で餌やりの頻度とタイミングを調整する必要があります。

⬇︎【観賞魚とは異なる、金魚と水に関する考え方の基本はこちらにまとめています】

以上のように、金魚の餌やりのタイミングや頻度は、季節や水温、金魚の大きさや年齢、水槽の大きさなどによって変化します。

適切な餌の量や頻度を把握し、金魚の健康や成長をサポートしましょう。

金魚の餌を食べない、吐き出す症状とその対処法

金魚が餌を食べない、吐き出すといった症状が現れた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

症状の原因や対処法について詳しく解説します。

金魚が餌を食べない原因と対処法

金魚が餌を食べない原因には、水槽の環境や水質の問題、健康状態に問題がある場合などが考えられます。

それぞれの原因に対する対処法を紹介します。

  • 水槽の環境、水質に問題がある
  • 健康状態が悪く、病気になりかけている

水槽の環境、水質に問題がある

金魚が餌を食べない原因の1つに、水槽の環境や水質に問題がある場合があります。

水槽の環境や水質が悪いと、金魚がストレスを感じ、食欲が減退することがあります。

まず、水槽の環境に問題がないか確認しましょう。

水槽のサイズが小さすぎたり、適切なフィルターを使っていなかったり、水温が高すぎたり低すぎたりする場合は、金魚がストレスを感じる原因になります。

適切なサイズの水槽を選び、フィルターを使い、水温を調整することで、金魚がストレスを感じにくい環境を整えましょう。

また、水質に問題がある場合も金魚が餌を食べない原因になります。

水質が悪いと、金魚の消化器官や呼吸器官に負担がかかり、食欲が減退することがあります。

定期的に水槽の水を入れ替え、水質を良好に保ちましょう。

金魚の飼育では、様子がおかしいと思ったら「まず水換えが鉄則です。

餌を食べない仕草は、金魚からの重要なメッセージですので、早急に対応するようにしてください。

金魚が餌を食べない原因に水槽の環境や水質がある場合、適切な環境を整えることが最優先です。

健康状態が悪く、病気になりかけている

金魚が餌を食べない原因のもう1つに、健康状態が悪く、病気になりかけている場合があります。

病気になる前に、食欲が低下することがあるため、早期発見・治療が重要です。

もし金魚が病気にかかっている場合は、症状に合わせた治療を行う必要があります。

市販の薬剤を使用することもできますので、まずは何らかの病気であることを疑ってみてください。

⬇︎【金魚がかかりやすい病気に関してはこちらにまとめています】

金魚が餌を吐き出す原因と対処法

金魚が餌を食べた後に吐き出す場合、何らかの原因が考えられます。

例えば、餌の種類や量が適切でない場合、水質が悪い場合、水温が適切でない場合などがあります。

このような原因に対して、どのような対処法があるのか紹介しています。

餌の種類や量が原因で吐き出す場合

金魚が餌を吐き出す原因として、餌の種類や量が考えられます。

適切な種類や量の餌を与えることで、吐き出すことを予防することができます。

金魚は消化器官が短いため、消化に時間がかかる餌を与えすぎた場合には吐き出してしまうことがあります。

また、一度に大量の餌を与えることも、吐き出す原因になります。

そのため、適量の小分けにした餌を、1日に複数回与えることが重要です。

コツとしては、1回だけでもいいので「とにかく早く食べ切れる量を与える」ことが挙げられます。

金魚には胃が無いため、たくさんの餌をお腹の中に蓄えておくことができません。

1回の餌の量は適量を、それも少なめに食べ切れる量を与えるのが鉄則です。

また、餌の種類も、水温や季節、金魚の種類によって適切なものが異なります。

この記事の前半で紹介しているため餌を与える前に、適切な量と種類を確認してください。

水槽内の環境が原因で吐き出す場合

金魚が餌を吐き出す原因として、水槽内の環境が問題となっている場合があります。

例えば、水温が高すぎたり、水質が悪い場合には、消化器官に負担がかかり、餌を吐き出してしまうことがあります。

そのため、水槽内の環境を整えることが重要です。

水温は、金魚の種類によって適した温度帯があります。

一般的には、20℃前後が適切な温度とされています。

また、水質は、定期的な水換えやろ過機の清掃などで管理することが大切です。

水槽内の水の質を確認し、必要に応じて対処しましょう。

健康状態が原因で吐き出す場合

金魚が餌を吐き出す原因として、健康状態が問題となっている場合もあります。

健康状態が原因で金魚が餌を吐き出す理由とその対処法について詳しく説明します。

まず、金魚が病気にかかっている場合は、餌を摂取しづらくなることがあります。

この場合、病気の治療が先決です。

病気の症状や原因を正確に把握し、専門家の指示に従って治療を行うことが大切です。

⬇︎【金魚の病気の特定の方法に関してはこちらにまとめています。】

また、ストレスが原因で金魚が餌を吐き出すこともあります。

水槽内の環境が悪い場合、他の魚との喧嘩や人工物のない退屈な環境などがストレスの原因となります。

金魚に適した水温、水質、水量、フィルターの設置などを確認し、環境を改善することでストレスを軽減することができます。

金魚の健康管理には、定期的な水換えや水槽内の環境確認、食事の管理などが重要です。

餌を吐き出すなどの異常が見られた場合は、早期に原因を特定し、適切な対処を行うことが大切です。

金魚の餌やりでよくある失敗例と対処法

金魚の飼育において、適切な餌の与え方は非常に重要ですが、実際には失敗してしまうことも少なくありません。

ここでは、金魚の餌やりによくある失敗例とその対処法について解説します。

餌の与えすぎ

金魚に過剰な餌を与えると、どのような問題が起こるのでしょうか。

それに対する対処法について解説します。

餌を与えすぎることによる問題と対処法

金魚に与えるすぎると、重大な問題を引き起こします。

餌を与えすぎることによって生じる問題と、対処法について紹介します。

金魚は食欲旺盛な生き物で、餌を過剰に与えると健康に悪影響を及ぼすことがあります。

餌を与えすぎることによって、水槽内の水質が悪化することがあり、それが原因で病気やストレスを引き起こすことがあります。

また、過剰な栄養摂取により肥満や内臓脂肪の増加、消化器官の負担増加などが起こる可能性もあります。

また、食べ残した餌が腐ってしまい、水質の悪化を引き起こす可能性もあります。

普段の飼育で、餌をやりすぎたなと思った場合は、以下のような対処法を試してみましょう。

餌のやりすぎの対処法
  • 餌の量を減らす
  • 餌を与える回数を減らす
  • 残り餌を取り除く
  • 水換えを行う

この中で、最も重要な対処法が「餌の量を減らす」ことになります。

金魚は早く大きくする必要がない場合、1日1回の餌やりで十分に健康に育ちます。

1回の餌の量も、1分ほどで食べ切れる量で問題ありません。

金魚の餌やりでつまづいたら、まずは1日に与える「餌の量を減らす」ことを意識してみてください。

同じ種類の餌のみを与えること

金魚は食事内容によって健康状態に大きく影響されるため、同じ種類の餌のみを与えることは避けるべきです。

一方的な栄養素の摂取が偏ってしまい、栄養不足や健康状態の低下につながることがあります。

複数種類の餌を与え、バランスの良い食事を心がけましょう。

餌を与えるタイミング

金魚に餌を与えるタイミングにも注意が必要です。

特定の時間帯に餌を与える習慣がある場合、その時間に餌を与えなかったり、逆にその時間以外に餌を与えると、金魚が餌を食べなくなる場合があります。

また、夜間に餌を与えることは避けるべきです。

金魚は夜行性ではなく、夜間に餌を与えると消化が止まってしまうため、夜の餌やりは消化不良の原因となります。

消化不良は転覆病などの重大な病気に直結するため、夜の餌やりは絶対に避けるようにしましょう。

夜にしか餌をあげられない日は思い切って餌やりを翌日以降にするようにしてください。

⬇︎【金魚の消化不良と餌の関係はこちらで紹介しています】

金魚の餌やりの頻度と量に関して、餌を食べない原因や吐き出してしまう原因と一緒に紹介しました。

この記事を読んだあなたが今日から餌やりの方法を見直して、楽しい金魚ライフを送っることを願っております。

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