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金魚の白いふわふわ、もやもやに関して|白い綿は危険信号!治療方法をご紹介!

金魚の白いふわふわもやもや、白いイボ

金魚の体表に発生する白いふわふわや、もやもやに関して、原因と治療方法を紹介しています。

ある日突然、金魚の頭部が白いもやもやで覆われていたり、ヒレや尾の付け根にふわふわしたものが付着している。

金魚の頭部に、白いふわふわした粒が発生していて、日に日に数が増えている。

何かの病気であればすぐにでも治療したいのに、一体なんの病気なのかわからない、そもそも、病気かどうかもわからない。

金魚の体表に起こる白い色のトラブルは非常に多く、特にもやもややふわふわ、白い綿のようなものは目立つので、とても心配になりますよね。

今回は、謎の白いふわふわに悩むあなたが、その原因を突き止め、適切な治療を行える情報を厳選して紹介しています。

ぜひ、最後までご覧ください。

この記事に関して

この記事では、ツイッターやインスタグラムの投稿をピックアップし、金魚の白いもやもやの画像を閲覧できるようにしております。

また投稿の最後に、薬浴や塩浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。

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白いふわふわ、もやもやの原因

金魚の体表に発生する白いふわふわや、もやもやの原因に関して紹介しています。

考えられる原因を網羅的に、全て紹介しています。

寄生虫の寄生

白いもやもやの発生原因として、最も多いのが寄生虫の寄生です。

具体的には、繊毛虫である「キロドネア」「トリコディナ」、鞭毛虫である「コスティア(イクチオボド)」という寄生虫が金魚の体表に寄生し、大量に繁殖することが原因です。

寄生された金魚は防衛反応として体表から大量の粘液を出します。

白いもやもやの正体は、この粘液であることが多いです。

白雲病と呼ばれるこの病気は、軽度であれば自然治癒することもあるものの、死にいたる病でもあるため、発見次第、適切な治療を行う必要があります。

⬇︎【白雲病の治療方法はこちらで詳しく紹介しています。】

水カビの寄生

白いふわふわの原因として、特に金魚すくいで持ち帰った金魚に多いのが水カビの寄生です。

水カビは、水質の悪化や環境の変化、外傷により極端に抵抗力が落ちた金魚に寄生します。

水カビは白い胞子であるため、寄生された部位が白いふわふわとしたものに包まれます。

水カビは元気な金魚であれば寄生することはなく、寄生されている時点で金魚はかなり弱っています。

発見次第、適切な治療が必要になります。

⬇︎【水カビ病の治療方法はこちらで詳しく紹介しています】

尾ぐされ病の初期症状

尾びれに出る白い半透明のふわふわとした斑点は、尾ぐされ病の初期症状であるケースが多いです。

尾ぐされ病ではほとんどの場合、尾びれが溶けたり、ただれたりしてから症状に気づくケースが多いです。

ですが初期症状は、白い半透明のふわっとした斑点が尾びれに発生します。

この段階では、尾びれの先端がうっすら白くなることも同時に起こるため、尾びれの対象箇所をよく観察をしながら、治療の判断を行う必要があります。

⬇︎【尾ぐされ病の治療方法はこちらで詳しく紹介しています】

冬季特有の粘液の分泌

冬の低水温も、白いふわふわの発生に繋がります。

特に水温が10℃以下になっている場合、個体によっては粘液を普段より多く分泌する場合があります。

粘液は集まると白く見えることから、金魚の体表に白いふわっとした粘液が、煙のようにくっついてきているような症状になります。

粘液だけなら特に治療は必要ありませんが、低水温期の白いふわふわは、抵抗力が低下した金魚が水カビ病に感染している可能性もあり、慎重に対応する必要があります。

頭部や側線部の脂肪

頭部や側線部に発生する白いもやもやは、脂肪である可能性があります。

白いイボのパートでも紹介していますが、肉瘤が発達したオランダ獅子頭やらんちゅうは特に、秋から冬の低水温期に、頭部や側線部に白いイボが多数発生します。

このイボが沢山広がることで、結果として白いもやもやとした状態になることがあります。

白雲病と間違えやすいため注意が必要です。

白雲病はイボイボではなく、うっすら、白いもやもやが金魚の頭部や体表を覆います。

写真)肉瘤の隙間が一部白いもやもやで埋められている。これは脂肪と呼ばれていて無害。

白いイボの原因

金魚の体表に白いふわふわや、もやもやではなく、白いイボが発生することもあります。

白いイボにも、複数の原因が考えられることから、症状を適切に把握し、治療を行う必要があります。

脂肪

肉瘤が発達したらんちゅうやオランダ獅子頭などの金魚であれば、ほぼ必ずと言っていいほど発症する白いイボが、脂肪です。

イボというよりも、白いふわふわした点々のようなものですので、慣れるまでは症状の判断がしにくいです。

個体差はあるものの、特に頭部の脂肪は大量に発生することも多く、肉瘤の表面ではなく、肉瘤と肉瘤の隙間を埋めるように発生するのが特徴です。

脂肪は低水温期に発生することが多く、放置する以外の処置方法はありません。

自然と消えたり、出てきたりするものなので、気にしすぎないようにしましょう。

ニキビ

金魚はニキビも発症します。

ニキビには、頭部や顔にできるものと、体表の側線部にできるものとの2つのパターンがあります。

一見すると白いイボなのですが、周辺がほんのり赤く炎症しているのが典型的なニキビの特徴です。

ニキビも脂肪と同じく、放置していて問題ありません。

回復は脂肪よりも早く、経験上長くても数日、早いと翌日には炎症は治り、何事もなかったかのように消滅します。

消滅しない場合、穴あき病などの他の疾患が疑われるため、早急に治療が必要です。

⬇︎【穴あき病の症状と治療方法はこちら】

ポックス病

金魚にできる白いイボの中で、最もイボらしいイボがこのポックス病です。

金魚の体表に、乳白色〜肌色のイボが発生する病気です。

細菌や寄生虫ではなく、ウイルスが原因であり、治療方法は存在しません。

また一度できたイボは、なくなることはありません。

明らかに違和感のあるイボが、突然金魚の体内から盛り上がるように発生した場合、ボックス病でほぼ間違いありません。

⬇︎【ポックス病に関してはこちらで詳しく紹介しています】

ツリガネムシの寄生

白い粒々のイボが重なるように発生している場合、原生生物のツリガネムシに寄生されている可能性があります。

特に尾びれでの発症が多く、寄生された部位は次第に炎症を起こし、赤くなってきます。

白点病のように白い点々が散りばめられたように広がるのではなく、特定の箇所だけに重なるように発生してイボのようになっているのが特徴です。

ツリガネムシは効果のある薬が限られており、適切な薬で治療を行う必要があります。

⬇︎【ツリガネムシの治療方法はこちらで詳しく紹介しています】

原因を突き止めて適切に対処しよう

金魚を飼育していると、白いもやもややふわふわ、白いイボに遭遇することは想像以上に多いです。

ですがその症状と原因はたくさんあり、初心者だと判断が難しいです。

どのパターンも、一度でも経験すれば二度目は必ず慣れてきます。

まだ経験の浅い、はじめのうちはこちらの記事の内容を参考にしながら、症状を判断することおすすめします。

寄生虫や細菌由来のものは、治療に塩浴や薬浴が必要なことが多いです。

金魚の飼育を行う上で、塩浴や薬浴のスキルの習得は避けて通れません。

それぞれ、基本的なやり方をまとめているリンクを紹介しているので、ぜひ今後の金魚飼育の参考にしてください。

⬇︎【塩浴の基本的な方法に関してはこちら】

⬇︎【薬浴の基本的な方法に関してはこちら】

⬇︎【金魚の病気の画像一覧に関してはこちら】


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