金魚の病気の見分け方について、病気のサインとともに紹介しています。
金魚を飼育していると、避けられないのが金魚の病気。
金魚も生き物なので、感染症やウイルス、寄生虫のリスクに常にさらされています。
病気にならないように対策をすることも可能ですが、100%病気を防ぐことは不可能です。
金魚の病気のサインをいち早く見つけ、適切な治療を行うことが、金魚を長期間飼育する上でとても重要になってきます。
金魚の病気の予防についてはこちら
今回は、金魚の病気を予防する上で肝心な、病気のサインを見逃さないよう、金魚の病気の見分け方に関して、初心者の方にもわかりやすくまとめています。
ぜひ、最後までご覧いただき今日からの金魚飼育にご活用ください。
この記事では、記事内の写真の紹介に、みなさんのインスタグラムでの投稿をピックアップし、閲覧できるようにしております。
また投稿の最後に、薬浴や塩浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。
大切な金魚が病気になったとき、誰でも完璧な濃度で薬や塩の量の計算ができます。ぜひご利用ください。
可愛い金魚を少しでも長く健康に育てるために
金魚の病気を見分け、種類を特定する上で、観察すべきサインをまとめています。
それぞれのサインを日々観察することで、金魚を病気から救える可能性が高まります。
ぜひ、これからの金魚飼育の参考にしてください。
- 体の表面やヒレに異常がある
- 動かない、底に沈んでいる
- 水槽の中で浮いている
- フンが細くて長い、透明だったり、空気が含まれて浮いている
- 体を底や障害物にこすりつけている
体の表面やヒレの一部がいつもと異なる
金魚の病気のサインの中でも、もっともわかりやすいのが体表やひれに発生する赤い斑点や白い粒、綿ぼこりのようなものです。
どれも寄生虫や感染症にかかってしまったサインで、自然治癒することはまずないため、病名の特定と早めの治療を行うことが大切です。
金魚の病気に関してはこちら
動かない、底に沈んでいる
水換えを行わずに水質が悪化したり、急激な水質(温度)の変化が起こったことによって、金魚の体調が著しく低下しているサインです。
健康な金魚は夜間は活動をやめ、動かなくなりますが、日中は基本的に活発に泳ぎ回っています。
泳ぎすぎていて心配といったコメントも見受けられますが、「金魚の状態がとても良いサイン」です。
反対に、じっとそこに沈んで飼い主を見つめているのが可愛いというコメントもありますが、それは「体調が悪いサイン」です。
金魚は真っ暗なときや、水温が低いときを除いて、基本的に「せかせかと餌を探し回りながら動き続けている」のが正常です。
普段エサを与えている飼い主が近づいても、ぼーっとしていたり、底でじっと動かない場合は、間違いなく何らかの不調を疑ったほうがいいでしょう。
病気のサインか、体調不良の症状ですので、観察して病気の疑いがない場合は、水質の悪化を疑い、水換え+塩浴を行うなど、金魚のサポートに徹しましょう。
原則として、このように体調の悪化が疑われる場合は「エサをやらない」ようにし、回復と共に少しずつエサをもとの量に戻していくようにしましょう。
金魚が動かない、底に沈んでいるときの応急処置
金魚が動かなかったり、底に沈んでいる時の応急処置をまとめておきます。
処置の途中に、体表への異常が出現するケースもあるため、注意深く観察することが重要です。
必ず水換えを行いましょう。金魚の体調不良のほとんどの原因が「水質の悪化」です。
お迎えしたての新しい金魚の場合は、水換えは済んでいるため、次の塩浴に移行します。
金魚を注意深く観察しても「特定の病気」が見つからない場合、塩浴を実施しましょう。
塩浴には金魚の普段の生活の負担を軽減し、体調の回復に専念させる効果があります。
金魚の塩浴の適切な方法に関してはこちら
金魚の体調不良の原因として、水質の悪化の次によくあるのがエサの消化不良です。
消化をする体力が金魚の回復の妨げになるため、エサやりは「1週間」ストップしてください。
金魚は絶食にとても強く、2週間ほどの絶食でも全く問題ありません。
金魚のエサやりに関してはこちら
水換え、塩浴、エサやりのストップでほとんどの体調不良は回復します。
それでも回復しない場合、なんらかの病気に感染している可能性が高いです。
病気の種類を特定し、適切な治療を行う必要があります。
金魚の病気の種類に関してはこちら
水槽の中で浮いている
健康な金魚は、これでもかと日中は泳ぎ回ります。
飼い主が近づくと、水面から飛び出しそうな勢いでエサを欲しがるのが本来の姿です。
そんな金魚が水面で浮いている、、、、。
実際、金魚をたくさん飼育していると、必ずと言って良いほど遭遇しますが。
金魚が浮いてしまう病気の多くは、非常に厄介な病気であることが多いです。
浮いてはいるが飼い主が近寄ると寄ってきたり、エサは食べるのであれば、消化不良や浮き袋の異常による初期の「転覆病」の疑いがあります。
金魚の転覆病に関してはこちらで詳しく紹介しています。
また、飼い主が近づいても全く反応しない場合は、非常に残念ですが何らかの病気や体調不良が原因で「泳ぐ力すら残っていない」状態である可能性が高いです。
体表に異常がないのであれば、エラや内臓の病気かもしれません。
とにかく、すぐに塩浴を試みつつ、原因の特定を急ぎましょう。
外見からは何が原因かわからない、けれどもどう見ても体調が悪そうな時、「塩浴」は極めて万能な処置です。
金魚の塩浴に関してはこちら
フンが細くて長い、透明だったり、空気が含まれて浮いている
意外かもしれませんが、金魚のフンは太くて短いのが健康の証です。太くて短いほど、健康だと考えてください。
反対に長かったり、細かったりする場合は、エサの消化不良が考えられます。
同じく、透明な白いフンや、空気が含まれて水面に浮いているフンも、消化不良のサインです。
金魚にとって、フンは健康のバロメーターです。
消化不良が続くと内臓系の病気に直結します。
金魚の病気のサインを見逃さないために、日頃からフンを観察するようにしましょう。
金魚の消化不良に関してはこちらで詳しく紹介しています。
体を底や障害物にこすりつけている
金魚も人と同じく、体に異物が付着したり、かゆかったりするとそれを取り除くために体をこすりつけます。
金魚を観察していると、まれに見る光景ではありますが、頻繁に行っている場合は注意が必要です。
寄生虫や病気のサインの可能性があるため、体表やヒレを注意深く観察しましょう。
金魚の寄生虫に関してはこちら
日頃からよく観察することが肝心です
金魚の病気には、様々な種類があり、専門家でも見分けるのが難しい場合が多いです。
同じく病気のサインにも、たくさんの症状があり、飼育したての頃はどうしても見逃しがちです。
金魚の病気のほとんどは、病気のサインが出たタイミングで、適切な対処ができれば完治できるものも多く、いかに早く発見することが出来るかが非常に重要です。
日ごろから、金魚の動き方のくせや特徴をよく観察し、普段と異なることがあれば適切な処置が取れるよう、飼育の知識を蓄えておきましょう。
人と同じで、病気にならない金魚は存在しません。
自分だけではわからない場合や、不安なときは金魚を実際に飼育している人々のコミュニティで相談するのも一つの手段です。
金魚の病気に関してはこちら
金魚が病気になっていると見分けられた際は、薬浴をおこなう必要があります。
薬浴の方法に関してはこちらに詳しくまとめています。
金魚が病気になったとき、薬浴や塩浴を必ず行うことになります。
金魚の薬は濃度の計算が難しく、初心者には扱いが難しいです。
金魚の病気をどうしても治したいみなさまのために、誰でも、どんな薬でも、適切な量を計量できるツールを作成しました。
ぜひ、今後の金魚飼育にご活用ください。