金魚の薬の計り方について、初心者の方でも簡単に正しく行えるようまとめています。
大切な金魚が病気になってしまい、塩浴だけじゃどうも治りそうにない、、、。
薬浴をしたいけど、薬の濃度をどうやって計ればいいのかわからない、、、。
そんなあなたにとって、最適な薬の量り方の情報をお届けします。
最後まで読めば今後はあなたも薬浴マスターに!
薬の量り方で悩んだり、薬浴がおっくうになる自分とおさらばです。
ぜひ、ご覧ください。
この記事では、記事内の写真の紹介に、みなさんのインスタグラムでの投稿をピックアップし、金魚の薬を計る画像を閲覧できるようにしております。
また投稿の最後に、金魚の薬浴や塩浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。
誰でも完璧な濃度で薬や塩の計算ができます。ぜひご利用ください。
※本来、薬を「はかる」という漢字は、「計る」ではなく「量る」が正式な記載ですが、「計る」という漢字で認識されている方も多く、本記事では「計る/量る」の両方の記載をしております。ご了承ください。
金魚の薬浴へのハードル
病気になってしまった金魚の薬浴を行う際に、初めての方なら誰しもが越えなければならない壁、、、
「この薬、どうやって計れば良いんだ、、??」
粉タイプの薬だと、多くは0.5グラム単位などでまとまって梱包されていますが、その多くが大容量(最低でも60ℓなど)向けです。
「うちの薬浴水槽、大きめのタッパーで、容量は15ℓなんだけど、0.5グラムの1/4って何グラム??というかそんな数字、計量できない、、、うちには専用の計りもないし、適当でいっか。」
金魚を長年飼育している方でも、このように本音を言うと適当に金魚の薬を量っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、金魚の薬浴を初めて行う方であれば、誰しもが直面する「金魚の薬の量り方」について、誰でも簡単にできる方法を紹介します。
これまでその場凌ぎで管理していた方や、ちょうど今日、金魚に薬浴をしようと思っている方も、ぜひこれからの金魚の薬浴にお役立てください。
金魚の薬(エルバージュエース)の計り方
金魚の薬の計り方の大まかな流れを紹介します。
今回取り上げるのは、金魚の細菌性の感染症の強力な治療薬であると同時に、薬の濃度が高すぎて到底目分量では扱えない「エルバージュエース」です。
よくエルバージュエースは効果が強すぎる!といった注意喚起ばかりを行っている記事を見ますが、「強すぎて金魚に害があるのなら、とっくに販売はストップしているはず」です。
薬が強すぎるのではなく、ほとんどの方が濃度を適当に量って利用しているから、結果として「高濃度」の強すぎるエルバージュ溶液で薬浴をしてしまっているというのが事実です。
人間でも、風邪薬を一気に10日分飲めば、、、。
想像しただけでも危ない光景が浮かびますよね。
今回は、手元に水槽がなく、大きめのバケツで緊急的に対応した場合を想定し、水量を12ℓと想定して「金魚の薬の計り方」の手順を記載しています。
12ℓでなくても対応できるよう、後半にとっても簡単な計算方法を記載しています。
金魚の薬浴を行う際は「必ず参考にする」ようにしてください。
記載の通り、よく水洗いをした空のペットボトルにカルキを抜いた水を100ml投入します。
エルバージュエースは0.5gずつ個別に包装されています。
迷わず、一気にペットボトルに投入してください。
エルバージュエースは顆粒でよく溶けるため、それほどシェイクしなくても溶けます。
どの薬の場合でも、完全に溶けるまでよくシェイクしましょう。
10ml単位で液体を測れるスポイトなら100均で手に入ります。0.1g単位で重さを計る計測器はとても高価です。
水槽の水量に対して何ml投入すれば良いのかが自動で計算できる濃度計算表はこちら
以上でほとんど誤差なく、12ℓの薬浴水槽に、エルバージュエースを最適な濃度で投入できています。
、、、簡単じゃないですか??
詳しくは後述していますのでそちらをご覧ください。
この方法で金魚の薬を計るに当たって、必要なものをリストアップしています。
この記事を読んでくださったできる限り多くの皆様に実践いただけるよう、最小限のコストにこだわり、厳選しております。
もしお持ちでなければ、数百円だけ、買い足して下さい。
今回サンプルとして取り上げるエルバージュエースには、
- 5g✖️2袋 合計10g の業務用大容量タイプ
- 0.5g✖️4袋 合計2g の家庭用少量タイプ
の2種類のタイプがあります。
この記事をご覧の皆様は、ペットとしての範囲内で金魚を飼育していると思いますので、ほぼ間違いなく、家庭用少量タイプで十分です。
ホームセンターや金魚屋さんに置いているのはほとんどが少量タイプですが、ネットではどちらも販売されており、どちらも箱の見た目が非常に似ていることに加え、価格もほとんど同じですので、くれぐれもお買い間違えのないようにしてください。
金魚の薬を計るのに必要なもの
金魚の薬を図るために必要なものを記載しています。
追加で支払う金額は最低110円で揃えることができます。
必ず揃えて、これまでのなんとなくの計量から卒業しましょう。
- 500ml以下のサイズのペットボトル
- スポイト(ピペット)
500ml以下のサイズのペットボトル
ペットボトルは水やお茶が入っていたもので、500mℓ以下のサイズで十分です。
私はよく、ミニボトルタイプ(120ml)のペットボトルを使用しています。
余った薬液は冷蔵庫で2週間ほど保存できるため、小さなペットボトルの方がおすすめです。
スポイト(ピペット/シリンジ)
スポイトか計量カップが使いやすくておすすめです。
お近くの100均や、アマゾンで販売されているもので十分です。
今後、エルバージュエース以外の薬も利用することを想定すると、より細かく薬液の計量ができるピペットがおすすめです。
最低でも10ml単位で計量できるものを選びましょう。
たったこれだけで、目分量に比べればはるかに正確に、金魚の薬浴の薬を測ることができます。
※まず、ペットボトルに入れた水に、薬を溶かす癖をつけましょう。計量はそれからです。
薬の種類ごとの計量方法
金魚の薬の中でも計量がやっかいな粉末の薬に関して、それぞれ分量をまとめています。
日々の金魚の薬浴にご活用下さい。
エルバージュエース
- 容量 :1袋=0.5g × 4袋
- 用法 :60ℓの水量に対して0.5gを使用
- 水100mlに溶かす量:1袋
水量 | 6L | 12L | 24L |
薬液の量 | 10mL | 20mL | 40mL |
さらに詳しく簡単に!!
エルバージュエースの作り方はこちらに詳しく記載しています。
濃度の計量も、自動で計算できます。
グリーンF(ニューグリーンF)
- 容量 :1袋=5g × 3袋
- 用法 :30ℓの水量に対して5gを使用
- 水100mlに溶かす量:1袋
水量 | 6L | 12L | 24L |
薬液の量 | 20mL | 40mL | 60mL |
さらに詳しく簡単に!!
グリーンF(ニューグリーンF)の作り方はこちらに詳しく記載しています。
濃度の計量も、自動で計算できます。
グリーンFゴールド顆粒
- 容量 :1袋=2g × 2袋
- 用法 :60ℓの水量に対して2gを使用
- 水100mlに溶かす量:1袋
水量 | 6L | 12L | 24L |
薬液の量 | 10mL | 20mL | 40mL |
さらに詳しく簡単に!!
グリーンFゴールド顆粒の作り方はこちらに詳しく記載しています。
濃度の計量も、自動で計算できます。
レスバーミン(リフィッシュ)
- 容量 :付属のサジ1杯=1.5g
- 用法 :100ℓに対して約0.5g
- 水100mlに溶かす量:サジすりきり1杯1.5g
水量 | 6L | 12L | 24L |
薬液の量 | 2mL | 4mL | 8mL |
さらに詳しく簡単に!!
レスバーミン(リフィッシュ)の作り方はこちらに詳しく記載しています。
濃度の計量も、自動で計算できます。
ここで紹介されている金魚の薬の種類がわからない、聞いたことがないという方は、一度金魚の薬の種類について全体を把握しておきましょう。
金魚の薬の種類に関してはこちらにまとまっています。
リフィッシュは主に「金魚に寄生する寄生虫」に効果のある薬です。
金魚の寄生虫と薬に関してはこちらにまとまっています。
金魚の薬を適切に計量して薬浴マスターに
どの薬もそうですが、初めに100mlに統一して溶かすことで、薬の適切な量を計ることがとても簡単になります。
記事の最後に、「誰でも自動で正確に薬の計量ができる」濃度計算表を無料で公開しています。
ぜひ、普段の金魚飼育に活用してください。
金魚の薬を適切に量ることができたら、あとは金魚を薬浴するだけです。
薬浴にはいくつかの注意点がありますので、初めての方や、これまで成功したことがない方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
金魚の薬の計り方と同じで、一度覚えてしまえば簡単です。
ぜひ、この機会に金魚の正しい薬浴の方法もマスターしてください。
金魚の薬浴の方法をマスターしたい方はこちら
再掲|金魚の薬の種類について知っておきたい方はこちら
金魚の塩浴や薬浴を行うときに、誰でも自動で適切に塩や薬の量を計量できる計算表を作成しました。
こちらの濃度計算表を使用すれば、いつでも同じ濃度で、金魚の薬や塩の計量ができます。
ぜひ、これからの金魚飼育にご活用ください。