金魚の松かさ病の治療方法に関して、症状や予防方法までわかりやすく紹介しています。
松かさ病とはその名の通り、金魚の鱗が逆立ち、松ぼっくりのように体が膨らむ病気です。
一度発症してしまうと、治療が非常に難しい病気であり、再発率も高いことから死亡率が高いことで有名な病気です。
今回はそんな松かさ病の治療方法に加えて、症状や原因、予防方法まで、松かさ病の全てをわかりやすく紹介しています。
すでに飼育している金魚が松かさ病になってしまった方も、松かさ病の疑いがある方も、ぜひこの記事をご覧ください。
この記事では写真の紹介に、みなさんのインスタグラムでの投稿をピックアップし、松かさ病の画像を閲覧できるようにしております。
また投稿の最後に、金魚の薬浴や塩浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。
誰でも完璧な濃度で薬や塩の量の計算ができます。ぜひご利用ください。
松かさ病とは
「松かさ」という名前の通り、金魚の体が膨らんで鱗の一枚一枚が逆立ち、松ぼっくりのようになる病気です。
鱗が逆立つ理由は、内臓(主に肝臓)の疾患により炎症が起こり、体内に水が溜まることで体が膨らみます。
松かさ病になっている金魚は初期の段階では食欲もあり、比較的元気に泳いでいますが、数日以内に泳ぐ機能が急激に低下し、力なく水中を漂いだすことが多いです。
内蔵系の疾患であることから、治療も長期間にわたることが多く、一時的に回復しても短期間で再発することが多いのも特徴です。
金魚の体力を維持、調整しながらの高度な治療が必要になります。
松かさ病は金魚に多い
松かさ病は、鱗がある魚類であれば熱帯魚やメダカでも発症しますが、金魚での発症例が圧倒的に多い病気です。
金魚という観賞魚は、人の手で何百年にもわたって品種改良をされた生き物です。
そのため、品種改良があまり行われていないほかの観賞魚に比べて、体の機能の発達が未熟な個体が多く存在するため、そもそも病気になりやすいです。
松かさ病は赤斑病や転覆病などの病気と併発することが多く、金魚での症例が多いのもこのためだと考えられます。
松かさ病の原因
一度発症すると治療が難しい松かさ病ですが、最近になって原因がはっきりとわかってきています。
大きく分けて2つのパターンが存在していますので、ここではそれぞれ紹介します。
細菌への感染
ほとんど全ての松かさ病の原因は、細菌性の感染症です。
具体的には、エロモナスハイドロフィラと呼ばれるエロモナス系の細菌に、金魚の内臓(主に肝臓)が感染することで発症します。
カラムナリス系の細菌が内臓に感染することで発症することもあります。
これらの細菌の内臓への感染により、炎症が発生し、体内に水が溜まることで、体が膨張して鱗が広がり、松ぼっくりのようになります。
エロモナス系の細菌は赤斑病や穴あき病の原因菌であり、カラムナリス系の細菌は尾ぐされ病の原因菌です。
そのため、松かさ病は赤斑病や、尾ぐされ病などの病気が悪化した際に併発することが多いです。
一見、綺麗に透き通って見える水槽内の水でも、濾過器や底砂に餌やフンなどの有機物が堆積し、雑菌が異常繁殖していたり、そもそも水が腐敗しているケースも多いです。
見た目の水が透明で綺麗であっても、飼育環境と水量、飼育数に応じた頻度の水換えを徹底し、赤斑病や尾ぐされ病が起こらないようにすることが重要です。
栄養不足による肌荒れ
細菌性の感染症とは全く別の原因として、栄養不足による肌荒れでも、松かさ病のような症状を発症します。
※この場合、体内の膨らみによって鱗が浮いている状態とは異なり、体表の粘液が減少することで鱗が浮き出ている状態であるため、松かさ病ではありません。
※人工飼料を通常通り与えている限り、よほど長期間にわたって絶食を行ったり、メスの産卵後でもない限り、肌荒れは起きません。
鱗が逆立つような症状は基本的に松かさ病だと考えた上で、治療を行うことをおすすめします。
松かさ病の初期症状〜松かさ病の見分け方〜
松かさ病の初期症状を紹介しています。
松かさ病は進行が非常に早く、いかに早く松かさ病だと気づけるかが、金魚の生死を左右します。
松かさ病が単体で発生することは少なく、ほとんどが他の感染症と合わせて発症します。
そのため、普段から金魚の病気のサインを見逃さないようにする必要があります。
- 金魚の泳ぎがぼーっとしている
- 金魚が浮いている(転覆病の傾向がある)
- 身体が少し膨らんでいる
- 鱗の一部が開いている
金魚の泳ぎがぼーっとしている
松かさ病になる金魚は、泳ぎがぼーっとしたように力が無い状態になります。
この状態は金魚の病気全般に当てはまるため、まだ松かさ病と断定はできません。
松かさ病は赤斑病や、尾ぐされ病、転覆病との併発が多い病気です。
未然に防ぐためにも、金魚の状態を観察し、病気の可能性を探りましょう。
金魚が浮いている、転覆病の傾向がある
金魚に転覆の傾向がある場合も、松かさ病の発生に警戒する必要があります。
松かさ病である場合、転覆しているだけでなく、体表に赤い斑点が発生したり、ヒレが溶けていたり等、赤斑病や尾ぐされ病の症状を併発していることがほとんどです。
これは、松かさ病の原因菌が上記の病気の原因菌と同じだからです。
このタイミングで適切な治療ができれば、松かさ病を完治できる可能性は高まります。
身体が少しふくらんでいる
胴体だけが心なしかふくらんでくるのも、松かさ病の初期症状です。
頭や尾はふくらみようがないため、胴体だけというのがポイントです。
ふくらみ始めるとあっという間に末期症状に発展するため、至急治療を始める必要があります。
松かさ病と同じ内臓系の疾患で、メスの金魚が稀に発症する卵巣の炎症(卵詰まり)があります。
見分け方としては、この後に紹介している「鱗が開いているかどうか」がキーポイントになります。
鱗の一部が開いている
身体がふくらみ始めていて、鱗も一部分でも開いている場合、ほぼ100%松かさ病です。
上から観察した際に、次第に胴体の両側が膨らんだような感じになり、鱗一枚一枚がつぶつぶ膨らんだようになってきます。
大量にある鱗がそれぞれ膨らんでくるため、全体としては一回り大きくなったような印象を受けます。
鱗が開く段階まで進行している場合、最短で当日中には末期症状へ移行します。
松かさ病の特徴として、この初期症状から末期症状までの進行が非常に早いことが挙げられます。
ピンポンパールの水泡症に関して
松かさ病は体内の炎症により溜まった水が、鱗を内側から押し上げることにより全身の鱗が立ったように見える病気です。
多くの金魚は鱗が段々に重なるように形成されているため、体が膨れた際に段々の鱗も広がり、松かさのような見た目になります。
ですがピンポンパールに代表される「パール鱗」と呼ばれる「重なっていない鱗」の金魚の場合、体内溜まった水が鱗の隙間から皮膚と共に押し出されます。
この押し出された皮膚と水の塊が「水ぶくれ」のように見えることから、ピンポンパールの場合は「水泡症」と呼ばれることが多いです。
見た目が松かさではないために、「水泡症」という表現がされていますが、実態は「松かさ病」ですので、原因や治療方法も松かさ病と全く同じです。
水泡症という症状は、ピンポンパールや高頭パールといった特定の金魚のみに使用されるため、松かさ病に比べて情報が少ないです。
今ピンポンパールを飼育している方やこれから飼育される方は、その身体に水泡ができてしまった時は「松かさ病」になっているんだと認識し、調査・治療を行うことをおすすめします。
松かさ病の末期症状
- 鱗が明らかに逆立っている
- 水底に沈んだり、水中を漂うように浮いている
- 目が飛び出している(ポップアイ)
- フンが出なくなっている
この頃には、突然激しく泳いだり、水面や水底をじっとしていたり、ぼーっと浮かんでいたりと、かなり危険な状況になっていることがほとんどです。
鱗が明らかに逆立っている
松かさ病が進行すると、鱗は垂直に逆立ち、誰が見てもトゲトゲの風船のような印象を抱きます。
名前の通り、松かさのようなルックスです。
逆立った鱗の影響で、金魚の体の大きさがひとまわり以上大きく見えます。
水底に沈んだり、水中を漂うように浮いている
鱗が逆立つ状態まで進行すると、金魚の泳ぐ力も相当弱まっています。
水底に沈んだままじっとしていたり、水流に流されるように浮いていたりなど、明らかにおかしな見た目になってきます。
具体的には、臓器(主に肝臓)の炎症によって体内に溜まった水が浮き袋を圧迫し、うまく泳げない状態です。
目が飛び出している(ポップアイ)
体内に溜まった水は、金魚の身体のさまざまな部位を押し出します。
末期の松かさ病の特徴的な症状として、目が飛び出す「ポップアイ」と呼ばれるものがあります。
誰が見ても明らかに、通常時と比べて目が飛び出してきます。
フンが出なくなっている
松かさ病になると、排泄機能も低下します。
金魚は餌を全く与えなくても、白く透明な排泄物を排泄します。
また、餌を食べた後に、食べた餌がそのまま排泄される場合も多いです。
フンが全く出なくなっている場合、臓器の炎症は消化器官にまでおよんでいます。
このように、明らかに松かさ病だと気づく症状が出てしまってからは、身体の膨張が止まらず、ポップアイも悪化し続けます。
息絶えるまで続く場合もあり、飼い主にとっても非常に辛い状況が続きます。
いかに早く病気に気づくかに加え、気づいた段階ですぐに適切な治療を行うことがとても重要です。
松かさ病に特効薬は存在しませんが、現状効果的とされる方法を基本、応用の2つのパターンに分けて紹介していきます。
ぜひ、治療の参考にしてください。
松かさ病の治療方法【基本パターン】
松かさ病の治療に最低限必要なものをリストアップしています。
どれも松かさ病だけでなく、原因菌が同じ赤斑病や穴あき病、尾ぐされ病の治療で必要なものです。
金魚を大切に飼育する場合は、基本環境として揃えておくことをおすすめします。
松かさ病は「伝染しない病気」ですが、治療のため、発症してしまった金魚を必ず隔離しましょう。
隔離容器(トリートメントタンク)は、大きめのバケツやタライでも問題ありません。
トリートメントタンクの水温は26度前後に設定しましょう。可能であれば、28度くらいまで上げた方が治療がしやすいです。
理由は、原因菌となるエロモナス系の細菌の一部は高温では増殖しにくいことに加え、薬浴の薬の浸透も早くなるからです。
塩分濃度は0.5%に設定しましょう。
松かさ病の場合、身体機能が完全にストップしているため、濃度は低くても高くても効果は見込めません。
ピッタリ0.5%になるよう塩の投入量の計算を行いましょう。
塩や薬浴用の薬が誰でも自動で計算できる計算表はこちらからお使いいただけます。
松かさ病は金魚の内臓に細菌が感染することで発症します。
この細菌には特効薬が存在し、適切な濃度で薬浴を行うことで、内臓(主に肝臓)の炎症を抑えることが可能です。
治療のスピードが極めて重要な松かさ病では、早い段階で薬効が強い薬を使用するのがおすすめです。
具体的には、エルバージュエースやグリーンFゴールド顆粒、グリーンFゴールドリキッドの順です。
金魚をトリートメントタンクに移動する
トリートメントタンクに移動する理由は2つあります。
一つ目は、他の金魚につつかれたり、いじめられたりするのを防ぐためです。
そしてもう一つが、薬浴を行うためです。
松かさ病に使用する薬は、金魚の体内の悪い細菌もやっつけますが、水槽内の良い細菌も同時にやっつけてしまいます。
松かさ病が発生している時点で、本水槽もリセットをしたほうがいいレベルで汚れています。
治療環境の衛生面を考慮しても、新鮮な水が入ったトリートメントタンクに移動させることをおすすめします。
金魚の移動の方法に関しては、こちらに基本的なやり方をまとめています。
トリートメントタンクの水温を26度以上に調整する
トリートメントタンクの水温はできれば26度以上30度以下に設定しましょう。
この範囲の水温であれば、松かさ病の原因菌の増殖を抑えつつ、金魚は治療に専念することができます。
止まってしまった排泄を促す効果も期待できます。
塩浴を行う
金魚の全ての病気の治療に共通している治療法として、「塩浴」が挙げられます。
塩浴には、金魚の普段の生活で生じる体力の消耗を極限まで減らすことで、金魚が本来持っている自然治癒力を向上させる効果があります。
特に松かさ病の治療の場合は、どの程度、どのように内蔵の損傷が起きているのか等、詳細が分かりづらい中で進めていくため塩浴は必須です。
金魚が生存しやすい環境を整えてあげることが、結果として治療の成功に繋がります。
薬浴を行う
松かさ病の治療に効果があるとされている薬をピックアップしています。
どれも、ホームセンターでも手に入れやすいものです。
これらの薬は、赤斑病や穴あき病、尾ぐされ病の治療でも登場した薬になります。
松かさ病の原因がエロモナス/カラムナリス系の細菌によるものですので、これらの薬は一定の効果が見込めます。
その中でも当サイトでは、薬効の強いエルバージュエースを推奨しています。
多くの松かさ病治療の経験から、「いかに早く炎症を止めるか」が最も重要だという見解に至っています。
場合によっては数時間で、治療が困難な状態まで炎症が進むため、薬効の強いエルバージュエースで一気に治療をしてしまう方法をおすすめします。
エルバージュエースの使い方に関してはこちらをご確認ください。
松かさ病の治療方法【応用パターン】
基本パターンで治療を行っても効果がない、回復しない場合、以下の方法で治療の実績があります。
特に「薬餌」は長年実践されている方法ですので、治療が長引いている際はぜひ実践してみてください。
薬餌
松かさ病の有名な治療方法に「薬餌」があります。
名前の通り、松かさ病に効果のある薬を、餌に混ぜて与える治療方法です。
薬餌に関しては、さまざまな作り方がありますが、松かさ病の治療には最も簡単な「薬液を餌にひたす」方法がベストです。
薬液の濃度に関しては、薬浴を行う際の濃度と同じ濃度にするのがポイントです。
濃すぎても、薄すぎても効果は得られないため、きちんと濃度を計量する必要があります。
濃すぎると金魚は回復するどころか取り返しがつかない状態になります。
逆に薄すぎると効果がありません。
薬餌に効果のある金魚の薬と、それぞれの濃度の計算、使い方をまとめています。
- エルバージュエース
- 観パラD
- グリーンFゴールド顆粒
エプソムソルト浴
エプソムソルト浴に関しても、松かさ病の治療への一定の効果が確認されています。
エプソムソルトと呼ばれる、人間用の入浴剤で薬浴を行うことで、金魚の体内に溜まった水の排泄を促すという方法です。
エプソムソルトの成分は「硫酸マグネシウム(MgSO4)」であり、細胞の水分の排出を促す効果があります。
松かさ病以外の、消化機能障害(消化不良)に伴うフン詰まりにも効果があり、いざという時に覚えておくと無難です。
エプソムソルト浴を行う際の注意点はいくつか存在しますが、
- 塩浴と並行しない
- 必ず純粋なエプソムソルトを使用する
- 濃度は0.01%〜0.03%の間で調整する
の3点を必ず守るようにしましょう。
純粋なエプソムソルトはこちらから購入できます。※ネット以外の店舗では基本的に取扱いがありません。
濃度が非常に薄いため、計量が難しいのも難点です。
濃度の計算はこちらの計算表の「塩の量」の部分に0.01%〜0.03%と記入してお使いください。
エプソムソルトが余ったら、飼い主様の入浴時に入浴剤として使ってみてください。体がぽかぽかとあたたまりますよ!
松かさ病治療の注意点
松かさ病の治療を行う上での注意点を記載しています。
松かさ病特有の内容ですので、ぜひ参考にしてください。
通常の餌やりは絶対に行わない
松かさ病になった金魚は消化機能が弱くなります。
松かさ病の治療中は餌やりは絶対に行わないようにしましょう。
金魚は元々、肥満気味の魚です。
メダカと異なり絶食には強く、2週間ほどの絶食であれば全く問題ありません。
薬餌を与える際も、目的は「薬の接種」ですので、与える量は最低限にしましょう。
金魚を驚かせない
金魚がなるべく動かなくていい、穏やかに過ごせる環境にしましょう。
松かさ病の金魚は、内臓を損傷しています。
動き回ること自体があまり身体に良くありません。
治療を行うタイミング以外は、できるだけそっとしておくようにしましょう。
水流を弱めに調整する
松かさ病を発症した金魚は、日に日に泳ぐ力が弱まっていきます。
内蔵の疾患により、体内に水が溜まっている状態であることから、動くことがあまり好ましくありません。
そのため、治療環境(トリートメントタンク)の水流は、できるだけ無くすことを心掛けましょう。
エアストーンを使用する場合は、エアーをごく弱めに設定してください。
水流を弱めにする場合、市販のコックをエアポンプに装着する方法が便利です。
松かさ病の予防方法
松かさ病は他の金魚の病気と異なり、進行が早く、また、進行が進むと特効薬も存在しないことから治療が難しい病気です。
そのため、事前に松かさ病を予防することが非常に重要です。
ここまで松かさ病の治療方法に関して紹介してきましたが、最後に松かさ病の予防方法を紹介していきます。
感染症へ適切な治療
松かさ病は、細菌性の感染症が悪化して発症します。
感染症の段階だと、特効薬が存在するため、適切な治療を行うことで簡単に完治させることが可能です。
ほとんどの松かさ病が、感染症をしっかりと完治させないまま放置することによって、細菌が内臓に周り、発症してしまいます。
赤斑病や穴あき病、尾ぐされ病等、金魚の病気にはそれぞれ適切な治療方法が存在し、最適な薬とその使い方を駆使することで、完治させることができます。
それぞれ、別の記事で紹介しているため、この機会に感染症の治療方法への理解を深めることをおすすめします。
感染症が発生しない環境づくり
そもそも、感染症が発生しなければ松かさ病は発生しません。
99.9%の金魚の感染症は、「水質の悪化」によって発生します。
どの細菌も、金魚が住んでいる環境であればどこにでもいる「常在菌」です。
水質の悪化により、金魚自身の抵抗力が弱まったタイミングで感染します。
水質の悪化を防ぐ、唯一の方法が「水換え」です。
金魚の水換えに関しては、多くの方が熱帯魚やメダカのそれと混同しており、今一度考え方を改める必要があります。
金魚の水換えの心構えに関してはこちらにまとめています。
病気の治療方法と併せて、ぜひ確認をしておいてください。
このサイトに来てくださった皆様が、大切な金魚と1日でも長く過ごせることを祈っております。