金魚の目の病気に関して、目が白かったり赤かったりする場合に考えられる病気を紹介しています。
金魚の目は、寄生虫症や老化、感染症など様々な原因で色が変わります。
目の表面が白くなったり、白く濁っていたり、時には目の中が赤くなることもあります。
今回は金魚の目の病気に関して、白いとき、赤いときにそれぞれどのような病気が考えられるかを紹介しています。
金魚の目がいつもと違って不安なあなたにとって、最適な情報をお届けします。
この記事では金魚の画像の紹介に、インスタグラムの投稿をピックアップし、金魚の目の画像を閲覧できるようにしております。
また投稿の最後に、薬浴や塩浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。
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金魚の目の異常
金魚の目にはまぶたがありません。
そのため、金魚の目は障害物との接触や、細菌の感染症のリスクに常にさらされています。
金魚を飼育していると、目の異常に遭遇することは多く、異常は大きく分けて、表面が白くなるパターンと、目の中が赤くなるパターンに分けられます。
実は目そのものに異常があり、目の病気になっているケースは少なく、ほとんどが目以外に発症する病気を先に発症し、目にも症状が広がっています。
ここでは目が白い場合と赤い場合について、それぞれ考えられる病気を紹介していきます。
目が白い場合の病気
目が白いときに考えられる病気を紹介しています。
金魚の目が真っ白になることは珍しく、多くがうっすら白く濁るといった状態になります。
吸虫である、が金魚の体表に寄生し、増殖することで発症します。
体表から目に広がった場合は、目がうっすら白く濁ります。
目にまで寄生が広がっている場合、近くにあるエラにまで拡大する可能性が高く、
呼吸困難を避けるためにも早急な治療が必要です。
⬇︎【白雲病の症状と治療方法はこちら】
金魚が水カビ病に感染している時も、目が白く濁ることがあります。
水カビ症状そのものが、うっすら白いゼリー状の水カビが金魚の体表に寄生するため、目に寄生した時も同様に白くなります。
水カビが目や頭部にまで拡大している時点で、金魚の抵抗力はかなり弱っています。
早急に、適切な治療を行う必要があります。
⬇︎【水カビ病の治療方法はこちら】
金魚も人間と同じで、年齢を重ねると白内障になることがあります。
特に、出目金や頂天眼などの目が大きい金魚は白内障になるリスクが高く、進行すると目は明らかに白くなり、視力を失います。
金魚は視力を失っても、嗅覚を頼りに餌を食べることができるため、多くの場合命に別状はありません。
金魚も高齢になると白内障になることがあるということを認識しておきましょう。
目が赤い場合の病気
目が赤いときに考えられる症状を紹介しています。
目が赤い時の多くは、個体の体調や体質によるものであり、病気ではないことが多いです。
金魚も人間と同じで、目の血管が赤く浮き出て充血することがあります。
尾びれや胸びれなども充血することが多く、特に季節の変わり目のような水温変化が大きく、金魚の抵抗力が落ちる時期に多いです。
充血は水換えを行い、飼育環境を清潔に保つことで回復することがほとんどですが、よくならない場合は塩浴を実施しましょう。
塩浴には金魚の自然治癒力を高める効果があり、充血関連の症状はほとんどが塩浴で治療可能です。
⬇︎【金魚の塩浴のやり方に関してはこちら】
目の中に赤い血溜まりができることもあります。
特に、出目金や頂天眼といった目が大きく発達した金魚に多い目が赤くなる症状です。
一時的な最近の感染や、目が障害物に当たって衝撃が加わったなど、原因は多岐にわたりますが、
どの場合でも命に関わるようなことはほとんどありません。
血溜まりもそのまま放置すれば消えたり、残っていたとしても金魚自身は元気であることが多いです。
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目の周りが黒いとき
目の周りが黒い時は、白雲病から治癒している過程か、元々目の周りに黒い模様がある(出現した)の2通りが考えられます。
前者の白雲病からの治癒過程に関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。
目の周りに黒い模様が出現することも多く、基本的に「黒色」は金魚飼育において安全な色であるため、あまり気にしすぎないのも重要です。
目の異常は気づきやすい!目から病気を発見しよう!!
金魚の目は、水槽で金魚飼育をおこなっている方からすれば、水槽をのぞけば必ず見る部位です。
ヒレや体表のように、よく観察しているタイミングでないと見ない部位に比べて、異常を発見しやすいのが目です。
発見しやすいがゆえに、金魚の目に対する悩みは多いのが実情です。
目の異常は、病気を早期に発見することにつながります。
病気の発見は早ければ早いほど治療の成功率は上がります。
皆様が今日から大切な金魚の目をしっかり観察することで、金魚を病気から守り、1日でも長く一緒にすごすことができることを、陰ながら祈っております。