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金魚の稚魚のエサの種類について|育て方を中心にご紹介!

金魚の稚魚のエサの種類に関して、育て方を中心にご紹介!

金魚の稚魚のエサの種類について、育て方とともにわかりやすく紹介しています。

金魚を飼育していると、季節の変わり目に遭遇する産卵。

金魚の生命力はすさまじく、金魚を大切に、健康に飼育していると毎年産卵を行います。

卵は数日で稚魚として生まれてくるため、卵の処理に悩んでいる間に、稚魚になっていたなんてことも。

生まれてきた金魚の稚魚は、成体と違ってとても小さいため、生まれてから数週間は生のエサを与える必要があります。

今回は、そんな生まれたての稚魚にピッタリな生エサを、稚魚の育て方とともにご紹介!

大切な金魚の稚魚を育てみたい、あなたに向けて最適な情報をお届けします。

この記事に関して

この記事では、記事内の写真の紹介に、みなさんのインスタグラムでの投稿をピックアップし、金魚の稚魚のエサの画像を閲覧できるようにしております。

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金魚の稚魚

金魚の稚魚のエサ

金魚の稚魚は生まれてすぐは水槽の底でじっとしています。

稚魚が初めて食べるエサはヨークサックと呼ばれる腹部の袋の中に入っています。

稚魚は生まれてから数日間を、このヨークサックの中の栄養を吸収しながら過ごします。

ヨークサックの栄養が無くなったタイミングで稚魚は泳ぎ出し、エサを食べるようになります。

つまり、稚魚にエサを与え始めるタイミングは「稚魚が泳ぎ始めたタイミング」です。

稚魚の体調は3mmほどです。

そのため、市販の稚魚用の餌では粒が大きすぎて満足に食べることができません。

生まれて初めの数週間は、サイズが小さい、生きたエサである生エサを与える必要があります。

ここからは金魚の稚魚に与える生エサに関して紹介します。

稚魚の生エサに関して

よく、ホームセンターやペットショップで販売されている、粒状やフレークタイプのエサは、人工飼料と呼ばれています。

その名の通り、穀物や魚介類を粉末にして、人工的に加工したエサです。

では生エサはというと、ブラインシュリンプやミジンコなど、金魚が好んで食べる、特定の小さな生き物の事を指します。

金魚だけでなく、多くの生き物は「生きている物をそのまま食べる」ため、生エサは高価ですが食いつきが非常に良いのが特徴です。

ちなみに、金魚は観賞魚の中でも、とてもグルメで大食漢です。

もちろん生まれたての金魚の稚魚もそうです。

金魚の稚魚は、生まれてから10日で2倍近くの大きさになるほど、成長が早いことが特徴です。

まだ小さな稚魚にの口に入るサイズのエサを、たくさん食べさせることで、健康で丈夫に育てることができます。

稚魚のエサは小さな生き物

稚魚のエサの種類と使用方法

金魚のエサの種類と特徴、使用方法について紹介していきます。

それぞれのエサで、メリット、デメリットがありますので、しっかり把握したうえで使用することが肝心です。

稚魚のエサの種類
  • ブラインシュリンプ
  • ミジンコ
  • ワムシ
  • コペポーダ

ブラインシュリンプ

別名を「アルテミア」と言います。

ホームセンターやペットショップでも手軽に手に入れることができ、非常に使い勝手がいいことから、金魚だけでなく熱帯魚に至るまで、あらゆる観賞魚の生きエサとして定着しています。

生きエサの代表格といっても過言ではありません。

市販されているのは、乾燥耐久卵と呼ばれる乾燥してさらさらとした卵であり、それを塩水に入れ、エアーレーションを行うだけで約1日で孵化し、稚魚に与えることが可能となります。


生まれたてのブラインシュリンプの大きさは400μm~600μmとなっており、生後間もない金魚の稚魚にとっても食べやすいサイズとなっていることも魅力です。

卵の状態だと、常温での長期保存が可能であり、鮮度が落ちることもないため、生きエサの入門用として適しています。


デメリットとしては、もともとが「海水域」に生息するプランクトンであるため、金魚の稚魚が生息する「淡水」ではあまり長く生存することが出来ません。

死んでしまうと、水質を急激に悪化させてしまうため、与える量は基本的に少なめを意識し、様子を見ながら徐々に増やしていくようにしましょう。

同様に、乾燥耐久卵に関しても、一度塩水に入れて孵化させてしまうと、長期間の保存は困難です。

孵化させる段階から量をコントロールできるよう、普段から意識して準備するようにしましょう。

ミジンコ

ミジンコは栄養価もさることながら、淡水で生存が可能であることが最大のメリットとなります。

日本中の河川や池、田んぼに生息していることから、飼育者自身で採取し、繁殖することも可能です。

金魚の稚魚飼育で使用される生きエサの多くは、淡水での生存が難しく、与える量を間違えると水質の急激な悪化を起こします。

その点、ミジンコは与えすぎてもそのまま飼育施設内で生き続けるため、金魚の稚魚もお腹が空いたタイミングで食べることが出来ます。

前述したように、エサ代もタダで採取することが出来ますが、周辺の農地や田んぼで農薬が使われていないかなど、事前に調査が必要です。

市販のものを購入し、増やして使うことを検討しましょう。

よく使われる品種としては、「タマミジンコ」が挙げられ、サイズは成体で700μm~1.2mくらいとなっており、ブラインシュリンプよりもやや大きめとなっています。

金魚の稚魚のサイズにもよりますが、稚ミジンコと成体のミジンコをうまく使い分けて与えるようにしましょう。

欠点としては、うまく環境を整えれば爆発的に増殖する反面、急激に数が減ったりと、生き物であるがゆえに常時必要な量をキープするのが難しいことが挙げられます。

ワムシ

ワムシには、様々な種類が存在しています。

観賞魚、特に金魚の養殖において使用されるのは、「シオミズツボワムシ」と呼ばれる品種です。

一般的に、ブラインシュリンプと同じく海水域に生息するプランクトンであることから、生きているワムシを見かけることはほとんどありません。

流通しているものは、冷凍されたものであることがほとんどです。

冷凍のエサは生きエサに比べて嗜好性が劣り、腐敗に伴う水質の悪化も早いため、与える量には注意が必要です。

今回紹介する生きエサの中でサイズは最も小さくなっており、小さいもので100μm、大きいものでも400μmほどとなっています。

少し成長した金魚の稚魚にとっては小さすぎるため、ブラインシュリンプやミジンコに比べると出番は少ないでしょう。

コペポーダ

コペポーダは海に生息する動物プランクトンです。

多くの種類が存在する中で、一般的に手に入るのは「白コペ」と呼ばれる中国・台湾近海で採取し、冷凍したものになります。

サイズは500μm〜800μmくらいであり、金魚の稚魚でも食べやすいサイズであることに加え、栄養価が高いことでも有名です。

デメリットとしては、ミジンコやブラインシュリンプと異なり、冷凍で扱いやすい反面、生きてはいないため嗜好性が低くなります。

食べ残しは水質を悪化させやすく、与える量にはくれぐれも注意しましょう。

基本的にどのエサにも言えることですが、金魚の稚魚が確実に食べ切れる量を、数回に分けて与えることが、水質の悪化を防ぎつつ、金魚の稚魚を大きく育てるコツになります。

稚魚の育て方の鉄則として「一回の量は極力少なめ、回数を多め」と覚えておきましょう。

冷凍されているものがほとんどです

稚魚専用の人工飼料

生きエサではありませんが、ここで人工飼料のメリット、デメリットについても紹介します。

人工飼料の最大のメリットは、「安定した栄養素と品質」にあります。

生き餌が餌やりのたびに解凍や孵化など、「エサの準備」から始めないといけないのに対して、人工飼料はいつも同じ量を、手軽に与えることができます。

近頃は稚魚が食べ残しても水質を悪化させないタイプのものも多く、価格も前述した生きエサと比較すると圧倒的に安価であることから、安定した栄養と利用の手軽さで選ぶのであれば、人工飼料の右に出るものはありません。

一方で、人工飼料のデメリットは「嗜好性の低さ」です。

食いつきの良さは、生きエサ>冷凍生きエサ>人工飼料の順に低くなります。

成長期の金魚の稚魚は、いかに栄養価の高い餌を沢山食べるかが、その後の体系や体色に大きく関わってきます。

とはいっても、よほどの愛好家やトップブリーダーでない限り、餌の全てを生きエサで飼育することは困難です。

人工飼料でも十分に金魚の稚魚の生育は可能なので、それぞれ、飼育者の生活スタイルに合わせてバランスを取ることをおすすめします。

金魚の稚魚を生エサで育ててみよう

金魚はもともと大食漢で、たくさんエサをたべます。

それは生まれたばかりの稚魚も同じで、稚魚の期間にたくさん食べさせることが丈夫で元気な金魚を育てるコツです。

金魚の稚魚が生まれたら、まずはブラインシュリンプなどの生エサで大きくしてから、人工飼料に切り替えるのがおすすめです。

金魚の繁殖を行う方はもちろんのこと、現在まだサイズの小さな金魚を飼育している方も、生エサに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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