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金魚すくいの金魚の種類と寿命、飼い方に関して|長生きで大きくなるのは本当?

金魚すくいといえば、夏祭りや盆踊り、お祭りなどで楽しむことができる遊びとして有名です。

泳いでいるたくさんの金魚を、ネットですくって取るというシンプルなルールが魅力的で、子どもから大人まで楽しめる遊びとして親しまれています。

しかし、金魚すくいの金魚には、さまざまな種類が存在し、すくって持ち帰った後も、飼育の楽しみがあるのをご存知でしょうか?

今回は金魚すくいの金魚の種類や寿命、そして金魚すくいの金魚の飼い方について、徹底的に解説していきます。

この記事に関して

この記事では金魚すくいの写真の紹介に、インスタグラムの投稿をピックアップし、金魚すくいの金魚の画像を閲覧できるようにしております。

また投稿の最後に、金魚の薬浴や塩浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。

誰でも完璧な濃度で、金魚すくいから持ち帰った金魚の薬浴や塩浴の分量の計算ができます。ぜひご活用ください。

金魚すくいの金魚の種類

金魚すくいの金魚には、お店によってさまざまな種類が存在します。

ここでは金魚すくいでよく登場する種類から、あまり見かけないレアな種類まで、一通り紹介していきます。

和金(小赤)

金魚すくいといえば、誰もが思い浮かべるあの金魚、正式名称を和金といいます。

金魚の中では最も原始的な種類であり、販売店では「小赤」と呼ばれて販売されています。

金魚すくいの金魚のうち、80%以上はこの小赤であることがほとんどです。

黒出目金

小赤に混ざって一際存在感が強い黒い金魚、名前を黒出目金と言います。

出目金にもいくつか種類が存在し、金魚すくいで登場するのは最もベーシックな種類の黒出目金です。

金魚の中でも比較的丈夫であり、運よく持って帰ることができた場合、きちんと飼育をすれば出目金ならではの愛くるしい表情を楽しませてくれます。

琉金

小赤と黒出目金で、金魚すくいの金魚の種類のうち、およそ95%くらいが占められています

ですがよーくみていると、身体が少し丸みを帯びたひし型の金魚が泳いでいることがあります。

尾は小赤と異なり、3本に分かれていることが多いです。

大当たりだと思ってすくおうととすると、決まってポイの紙を破られてしまうこちらの金魚は、名前を琉金といいます。

最も金魚らしい金魚と言われ、金魚の中でも人気が高い分、金魚すくいでは滅多にお目にかかれないレアな種類です。

こちらも非常に丈夫な種類なので、機会があればぜひ持ち帰って飼育をしてみましょう。

更紗和金

全身が真っ赤な小赤がたくさん泳ぐ桶の中に、稀にですが、赤色だけでなく白色も混ざった金魚が泳いでいることがあります。

赤と白の縁起がいい色合いのこの金魚は更紗和金といいます。

更紗とは、赤と白が混ざった金魚に使われる言葉で、和金(小赤)に白が混ざると更紗和金、琉金に白が混ざると更紗琉金です。

小赤に比べるとこちらも非常に珍しいので、見つけたらぜひすくってみましょう。

金魚すくいの金魚の値段は?

金魚すくいの金魚の値段は、それほど高くありません。

そもそも金魚すくいが「金魚をすくう」ことを娯楽として販売しているため、対象である金魚は非常に安価なものが使われています。

小赤であれば、アクアリウムショップでは1匹数十円程度で販売されていますし、黒出目金や琉金も、金魚すくいで見かける個体よりも大きなもので数百円程度から手に入れることができます。

金魚すくいに使用される金魚は、金魚を生産する過程において選別もれハネ)」として認定された個体がほとんどです。

金魚の世界は奥が深く、完成された個体であれば1匹数万円以上の値段がつくことも全く珍しくありません。

それらの個体は一度に数千個の卵を産みますが、数千匹の子供達が全部、親魚と同じ特徴を持つことはありません。

尾の形や体型によって、生産者はどうしても選別をしていく必要があります。

その選別過程において生まれる「選別もれの金魚」が金魚すくいの金魚である場合が多いです。

ですが、よほどの金魚マニアでない限り、そのような細かな特徴の違いは分かりません。

持ち帰った際は一つの大切な命として、最後まで責任を持って飼育をしてあげましょう。

金魚すくいの金魚の寿命

金魚すくいの金魚の寿命は、きちんと飼育すれば非常に長生きです。

元々、小赤や黒出目金は金魚の種類の中でも環境や水質の変化に非常に強く、育つスピードも速いです。

金魚の中では最も飼育しやすく、初心者向けの種類ですので、その分寿命も長くなる傾向にあります。

2年、3年はもちろんのこと、10年以上飼育しているといった話も珍しくありません。

寿命はある程度長いことを想定した上で、金魚すくいで持ち帰るかどうかを考えることをおすすめします。

金魚すくいの金魚は大きくなるのか?

金魚すくいの金魚の代表格である小赤は、非常に大きくなります。

最大で30センチほどにまで成長するため、サイズに応じた飼育環境の増設が必要です。

金魚すくいですくったタイミングの小赤は数センチであり、生まれて2ヶ月ほどのサイズであることがほとんどです。

1年間で2倍以上のペースで成長を続け、大きくなるため、飼育をしていても非常に楽しい品種です。

金魚すくいの金魚は大きくなることを想定した上で、持ち帰るかどうかを考える必要があります。

金魚すくいの金魚はどうするべき?

金魚すくいの金魚ですが、すくった後、どうすればいいのか迷う方も多いと思います。

お店によって様々ですが、すくった金魚の中から自由に選べたり、持ち帰り用の金魚は別で用意されていることもあります。

多くの方が、持ち帰るか持ち帰らないかどうすべきなのかを迷いますが、ここでは「持ち帰る」ことをおすすめしています。

よほど金魚の飼育ができない特別な事情がない限り、持ち帰って大切に飼育をしてみて欲しいです。

金魚すくいの金魚はすくわれるために生かされているため、そもそも飼育を前提に飼育されていません。

そのため、そのままだと長く生きることはできないのですが、すくった人が持ち帰ることで長生きできる可能性が高まります。

ぜひ、金魚すくいで金魚をすくったら、持ち帰って飼育に挑戦してみてください。

金魚すくいの金魚の飼い方

金魚すくいで手に入れた金魚を飼育する方法を紹介しています。

金魚すくいで手に入れた金魚は、丈夫な品種であっても、環境の変化や移動ストレスなどが影響して健康状態が悪くなっていることがあります。

そこで、金魚すくいで手に入れた金魚を健康に育てるための、適切な飼育方法について紹介しています。

金魚すくいの金魚を飼うポイント
  • 塩素を抜いた水を素早く用意する(大至急)
  • 水槽を用意する
  • エアポンプとエアストーン
  • フィルターの準備
  • 塩浴の実施

塩素を抜いた水を用意する

金魚を持ち帰る際、金魚は小さなビニール袋に入っています。

そのままだとすぐに酸欠になり、一晩過ごすことは不可能です。

少しでも早く、水量の多いスペースに移動させる必要があります。

ここで重要なのが、水の準備です。

水道水には「塩素(カルキ)」が含まれており、そのままでは金魚には有害であるため、すぐに死んでしまいます。

塩素を抜くための調整剤(カルキ抜き)も安価に販売されていますので、確認するようにしてください。

また、金魚すくいから帰ってきた日は、ホームセンター等も閉まっており、カルキ抜きを購入することが難しいことが多いです。

カルキは丸一日水道水を汲み置きすればほとんど抜けますが、金魚すくいから帰った日から翌日まで金魚を放置することはできません。

何度も言いますが、酸欠で呼吸ができなくなります。

最速でカルキを抜く方法として、「水を一度沸騰させる」ことが挙げられますが、カルキが完全に抜けるまでに20分〜30分かかります。

数リットル単位の水を30分前後沸騰させるのは非常に大変です。

沸騰後も、常温まで冷ます必要があるため、水量や季節によっては数時間以上かかります。

そこでおすすめなのが、市販の飲料水を使用する方法です。

飲料水にはカルキが含まれておらず、常温で販売されているものならそのまま金魚に使用することができます。

この時、注意点として水は「国産のものを使用する」ことが挙げられます。

具体的にはいろはすや富士山の天然水など、国内で製造されているものを使用するようにしましょう。

海外製のものは硬度が日本の水と大きく異なるため、金魚にとってはカルキと同じくらい体へのダメージが大きいです。

気をつけるようにしましょう。

水槽を用意する

金魚すくいで手に入れた金魚を入れる水槽は、十分な広さがあることが重要です。

水槽の材質は、アクリルやガラスが良いでしょう。

持ち帰った当日は、これらの準備ができていないことが多いため、大きめのバケツや洗面器で問題ありません。

その場合、金魚が飛び出してしまわないように必ずふたをするようにしましょう。

金魚すくいの金魚の場合、初めはそれほど大きな水槽は必要ありません。

安価なものも多数販売されていますので、この機会に購入することをおすすめします。

エアポンプとエアストーンを準備する

水槽と一緒に、エアストーンとエアポンプも用意してしまいましょう。

エアポンプは水槽に空気を送り、エアストーンは空気を細かくすることで表面積を増やし、水中に酸素を溶け込みやすくします。

エアチューブとともに、金魚をこれから飼育する上では必須の装備になりますが、初めは安価なセットのものを購入するのが便利です。

フィルターを設置する

エアポンプを購入したら、フィルターも設置しましょう。

水槽、エアポンプ、フィルターはセットで販売されています。

フィルターは金魚のフンを物理的に濾過し、濾過バクテリアの働きで飼育水を浄化する効果があります。

必須ではありませんが、金魚を健康に長く飼育する上で重要なパーツですので、初期の段階から揃えておくことをおすすめします。

セットで販売されているものの多くは「投げ込み式フィルター」であり、エアポンプだけで稼働し、エアストーンの代わりもこなすことから初心者には最もおすすめです。

慣れてきたら、外掛け式フィルター等、使い勝手の良いものからトライしていきましょう。

⬇︎【金魚の飼育をする上で重要なフィルターや水に関する知識に関してはこちらにまとめています。】

塩浴を実施する

水槽の準備まで一通り揃ったら、塩浴を実施しましょう。

金魚の飼育では最も一般的に行われている民間療法であり、効果も非常に高いのが塩浴です。

塩浴には金魚の自然治癒力を向上させる働きがあり、金魚すくいですくった疲れ切った金魚の体力を回復させるには最適な処置になります。

市販の食塩を入れるだけで簡単に実施できるため、金魚すくいのあとは、ぜひ塩浴まで行うようにしてください。

⬇︎【金魚の塩浴に関してはこちらに分かりやすく実践的な内容を紹介しています。】

金魚すくいの金魚のエサ

金魚すくいの金魚に与えるエサは、市販の金魚の餌であれば正直どれでも構いません。

理由としては、金魚すくいの金魚は金魚の中でも非常に丈夫な種類であることから、転覆病などの、エサの種類による病気の発生は起こりにくいからです。

ホームセンターや観賞魚店で販売されている金魚のエサを購入し、与えるようにしましょう。

この時、金魚すくいから持ち帰ってから「最低3日間」は絶対にエサを与えないようにしてください。

金魚すくいの金魚は丈夫とはいえ、すくわれたダメージが残っており、すぐにエサを食べると余計に調子を崩してしまいます。

飼育開始から最低3日間はエサを抜き、その後は1日1回からエサやりを始めるようにしてください。

⬇︎【金魚のエサやりの量や頻度に関してはこちらに詳しく紹介しています】

病気かもと思った時は

金魚すくいから持ち帰った金魚が、数日経っても活発に動き回らない場合、何らかの病気を疑いましょう。

本来、金魚すくいで採用される金魚は動きが早く、よく動く金魚です。

動かない時点で、寝ているのではなく何らかの体調不良が考えられます。

金魚の病気はたくさんの種類があり、症状から見分けることが可能です。

初心者の方は、まずは飼育している金魚の「不調の原因」から探す必要があります。

金魚の病気に関しては、複数のコンテンツでまとめていますので、まずはこちらの記事からご覧ください。

⬇︎【金魚の病気の種類に関して】

⬇︎【金魚が寝ているかどうかの見分け方はこちら】

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