夜遅く、お家に帰って電気をつけると、水槽の金魚が動かない!
寝てるの?
それとも、、、。
金魚を飼育していてドキッとした経験がある方、多いのではないでしょうか。
朝出かける時はあんなに元気だった金魚が、いきなりピタッと動かなくなってると、
「寝てる?ってことにしてほしい、、」とハラハラしますよね。
この記事では、そもそも金魚は寝るのか、浮いている時は寝ているのか、病気との見分け方はどうすればいいのかなど、
金魚と睡眠に関して今日から役立つリアルな飼育情報をお伝えします。
この記事では、記事内の写真の紹介に、ツイッター、インスタグラムの投稿をピックアップし、金魚の卵の写真を閲覧できるようにしております。
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金魚は本当に寝るのか
金魚は、一般的には寝る生き物とされています。
ですが人間とは異なり、金魚の寝眠りは浅く、長くはありません。
睡眠時間は1日に2〜3時間ほどで、30分おきくらいの間隔でこまめに寝ています。
金魚はショートスリーパーです。
金魚は祖先のフナの血を受け継いでおり、寝ている間も人間でいう、うとうとした状態で過ごしており、脳の活動は常に続いています。
野生に生息するフナからすると、ぐっすり眠ると天敵に食べられてしまいます。
そのため、少しの睡眠でも活動できるように進化しています。
金魚の寝る時間帯
金魚は一般的には昼光性のお魚です。
そのため、日中に比べて日没後の夜の方が寝る時間が長くなる傾向があります。
ただし、個体によっても差があったり、昼間でも部屋が薄暗いと寝ることが多いです。
金魚も人間と同じで、寝る時間やタイミングに個体差があります。
金魚の寝方
金魚の寝方は経験上、多くの場合では物影や水底で休息をとることが多いです。
その際、身体をほとんど動かさずに沈んでおり、時折ゆっくりと浮かんだりしながらぼーっとしていることが多いです。
金魚が寝る時の姿勢
金魚が寝る際の姿勢は、こちらも経験上、水平な姿勢をとることが多いです。
背びれや尾びれを広げたままで、身体を安定させています。
個体や状況によって姿勢は異なることもありますが、基本はピタッと水平になっています。
人間のように横向きになったり、仰向けになっている場合は、寝ているのではなく、病気や体調を崩している可能性が高いです。
浮いているときは寝てるとき?
金魚が水面に浮いているときは、必ずしも寝ているわけではありません。
確かに、個体によっては水底ではなく中層〜上層付近で寝ている個体もいます。
ですがそれは、浮いているというよりも意図的にそのポジションに移動しているイメージです。
金魚が寝る時間帯である夜間でも、力なく浮いていたり、水流に流されるような浮き方をしている時は寝ているのではなく弱っています。
なんらかの異常があるため、まずは病気を疑いましょう。
寝ているときと病気の見分け方
金魚が寝ているのか、それとも病気なのかを見分けるためには、以下のようなポイントに注目することが重要です。
昼間も動かない
金魚が昼間でもほとんど動かずじっとしている場合、病気の兆候かもしれません。
通常、金魚は昼間には活発に動き回りますので、動かない様子が続く場合は注意が必要です。
近づいても動かない
金魚が近づいても全く動かず、反応が見られない場合も、なんらかの病気の可能性があります。
通常、金魚は外部の刺激に対して敏感に反応する傾向がありますので、反応がない場合は異常を疑うべきです。
飼い主に慣れている金魚だと、よほどお迎えしたてでない限り、飼い主が近寄ると餌くれアピールで寄ってきます。
近づいても動かない場合は、状況が深刻である場合が多いです。
まずなんらかの病気を疑うべきですので、体表やヒレをくまなく観察しましょう。
⬇︎【金魚の病気に関してはこちらにまとめています】
水中を漂っている
金魚が水中でほとんど動かずに水の流れで漂っている場合、状況はより深刻です。
寝ていないのはもちろんのこと、金魚の命が尽きようとしている場合が多いです。
通常、金魚は水中を活発に泳ぐことが多いため、静かに漂っている姿勢がそもそも緊急事態です。
漂う前に飼い主が異変に気づく必要があります。
⬇︎【病気の見分け方に関してはこちらに詳しくまとめています】
水面に浮いている
金魚が水面に浮いている場合も、病気や不調の可能性があります。
金魚は通常、水中で適切な浮力を保ちながら泳ぐため、長時間水面に浮いている場合は転覆病などの病気を疑いましょう。
金魚は元気にジタバタしながらも、沈めないような仕草をしている場合は転覆病、ただ水面に力なく浮いている場合は命に関わる状況です。
金魚が寝ているのか、病気なのかを見分ける際は、これらのポイントに留意しながら金魚の様子を観察し、病気の兆候がある場合は早めに適切な処置を行いましょう。
金魚の健康に育てるためには、異常な行動や姿勢に対して敏感になることが重要です。
寝ているときと死んでいるときの見分け方
金魚が寝ているのか、それとも死んでいるのかを見分けるためには、以下のポイントに注意して観察することが重要です。
エラの状態
金魚のエラは生命活動の指標となります。
寝ている金魚は通常、エラがゆっくりと動いています。
しかし、死んでいる金魚はエラの動きが停止しています。
見分けるのに困ったらまず、エラを見るようにしましょう。
身体の向き
寝ている金魚は通常、水平な姿勢を保っています。
一方、死んでいる金魚は身体の向きが不自然であることが多いです。
身体が横に傾いたり、逆さまになっていて、動きが全くない場合、寝ているのではなく死んでいる可能性があります。
どうしても動かない
寝ている金魚は、明かりをつけたり飼い主が近づくと、基本的にすぐに動き出すことが多いです。
エラの動きやヒレのわずかな動きなど、寝ている場合でも金魚は動き続けています。
しかし、死んでいる金魚は全く動きません。
金魚がどうしても動かず、反応が見られない場合は、死亡している可能性が高いです。
金魚に寝床は必要か
金魚にとって寝床は必須ではありません。
金魚は水中で休息をとるため、水草や装飾品の中に隠れたり、水底に沈んだりすることで休息を取ることができます。
基本的にどこでも寝るため、わざわざ金魚用に寝床を作る必要はありません。
巣を作る魚でもないため、寝床を設置してもそこで寝る確率は低いです。
金魚は寝ます!金魚の睡眠と病気を見分けられるようになろう!
金魚は寝る生き物です。
疲れてお家に帰ってきて明かりをつけたとき、寝ぼけてぼーっとこっちを見てくる金魚は、みなさんにとってこの上ない癒しだと思います。
金魚が本当に寝ているのか、それとも病気なのかを見分けるためには、普段からの観察と理解が必要です。
まずは金魚の病気に関して知識をつけ、万が一寝ているのではないときに、即座に適切な対応ができるようになることをおすすめします。
みなさまの大切な金魚が穏やかに眠り、元気な姿で1日を過ごせることを心から願っております。