和金の特徴と飼育方法につてい紹介しています。
みなさんは、金魚といえば、どんな金魚を思い浮かべますか?
多くの方は、金魚といえば子供の頃、金魚すくいで見かけたあの小さな赤い金魚を想像するのではないでしょうか。
ふっくらとした見た目の琉金や、真っ黒な出目金が大当たりだとすれば、その赤い金魚は親しみがあって誰でも知っているがゆえに、特に注目もされない存在でもあります。
金魚すくいのあの金魚、その多くは正式名称を「和金」と言います。
川でフナをすくったことがある方はご存知の通り、フナが赤くなっただけなので、形も動きもそのままフナと同じです。
金魚の品種改良の過程において、「最も原種のフナに近い種」とされており、体型や尾びれは泳ぎに特化しており、生命力も金魚の中では一番強い品種です。
金魚すくいですくってきて、そのまま特に飼育に関して知識も無いまま、気付いたら3年以上生きてるなんてことも。
皆さん子供の頃に経験したことがあるのでは無いでしょうか。
和金には、実は沢山の種類が存在し、丈夫で飼育しやすく、繁殖も容易であることから、全国にたくさんの愛好家がいます。
今回は、そんな和金の特徴と飼育方法を、初心者の方にもわかりやすく紹介しています。
この記事では、和金の写真の紹介に、みなさんのインスタグラムでの投稿をピックアップし、閲覧できるようにしております。
また投稿の最後に、薬浴や塩浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。
誰でも完璧な濃度で薬や塩の量の計算ができます。ぜひ、お楽しみください。
目次 表示
和金の特徴
1番オーソドックスな和金は、ペットショップや熱帯魚店では「小赤」と呼ばれています。
金魚すくい以外では、主に大型魚や両生類の生き餌として、販売されています。
エサ用は「子赤」、飼育用は「和金」と呼ばれることが多いです。
体型の特徴は流線型で、泳ぎに非常に特化しています。
上から見ても、身体は薄いのが特徴です。
尾びれはフナと同じ「フナ尾」だけでなく、三つ尾や、開き尾の個体もいます。
他の金魚と同じく、「更紗」や「キャリコ」など、様々なカラーバリエーションが存在し、丈夫で大型になることからペットとしても根強い人気があります。
たくさんのカラーや形の品種が存在しています
和金の大きさ
金魚すくいで出会う和金は比較的小さい個体が多く、和金の大きさがどのくらいになるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
和金は最大で15cm〜20cmほどまで成長します。
長生きをしている個体であれば、小さめのコイと見間違えるような大きさに成長することもあります。
とはいえ、小さな和金がいきなり大きく成長することはなく、成長のスピードは数年単位ですので、飼育スペースは段階的に大きくしていけば問題ありません。
2〜3cmほどの個体であれば、30cmサイズのプラケースでも十分飼育することができます。
和金の飼育方法
和金の飼育方法に関して
いつでもどこでも手に入り、丈夫で飼育難易度も低い和金。
そんな和金の飼育方法に関して、基本的なことから順番に紹介をしていきます。
他の記事でも追って紹介しますが、金魚の飼育は「シンプル」が基本だとされています。
熱帯魚や、最近ブームが再来しているメダカ等は、底砂を厚く敷き詰めて水草や岩石でレイアウトを行っており、一見、ザ・アクアリウムといった感じでとてもお洒落な印象を受けますよね。
ですがこれを金魚の飼育で同じようにすると、ほとんど上手くいかないことが多いです。
金魚の力が強く、レイアウトが壊れてしまうのも理由の一です。
何より、金魚は他の熱帯魚やメダカ等に比べて、圧倒的に大食漢で、排泄量も多いです。
つまり、「水が汚れやすい」ことを前提として、レイアウトを考えなければなりません。
金魚は体表を擦る習性があるため、岩石などの尖った物は極力入れないようにすることに加え、排泄量が多い分、雑菌の繁殖も早いです。
そのため、底砂は粒の大きめの物を薄く入れる程度か、できれば入れない方が良いとされています。
せっかくの金魚をおしゃれに、可愛く飼育したい気持ちはよくわかりますが、
金魚にとって最も快適なのは、「排泄物が溜まる隙間やスペースが無く、こまめに水換えが行われる環境」であることをご理解ください。
金魚飼育はシンプルに楽しみましょう
飼育水に関して
和金だけでなく、金魚の飼育で最も重要なことが飼育水の管理です。
水道水には消毒用のカルキが含まれており、金魚には有毒です。
そのまま使用せず、1日ほど汲み置きをするか、市販のカルキ抜きを利用しましょう。
本来であれば、水槽を立ち上げてからバクテリアの繁殖→水質の安定まで最低でも3週間以上はかかります。
ですが和金に関しては、上述した通り水質の変化にも非常に強いため、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。
金魚と水に関してはこちら
飼育容器に関して
飼育容器に関してですが、結論から言うと、蓋が用意できて、金魚がある程度泳ぎ回れるサイズであればなんでも構いません。
実際に飼育している方の投稿を見ると、水槽だけでなく鑑賞(インテリア)目的で金魚鉢や桶、繁殖や多数飼育ではホームセンターで販売されている衣装ケースで飼育されているケースもしばしば。
他の種類の金魚だと、蓋の有無はそれほど重要では無いのですが、和金に関しては、前述した通り、泳ぐ力が非常に強く、勢いで飛び出してしまうこともあるため、全体に隙間なく蓋をするようにしたほうが無難です。
もちろん、専用のもので無くて構いません。
容器を選ばないのも、金魚飼育の楽しさです
飼ろ過機(フィルター)に関して
和金に関しては泳ぐ力が強いため、どのような種類の濾過機でも問題ありません。
種類もたくさん販売されており、基本的にどれを使っても良いのです。
飼育初心者で、安価で扱いやすいものをお求めの方や、今後和金以外の品種の金魚にも挑戦していきたいという方は、金魚飼育で最もポピュラーで容器を選ばない「投げ込み式」のろ過機を使用すると良いでしょう。
「投げ込み式」のろ過機であれば、エアーポンプに繋ぐだけで利用可能です。
エアーが水面に上がる力でろ過を行うため、ろ過と同時に酸素の供給も可能です。
他のろ過機が主に水槽でしか設置できない中で、「投げ込み式」のろ過機は投げ込めさえすればどのような容器(バケツでも)利用できるメリットがあります。
金魚飼育といえば、「投げ込み式」のろ過機を使うということを覚えておきましょう。
金魚の水換えの心構え
投げ込み式のろ過器がおすすめです
和金を飼育してみよう!!
ペットショップに行くと、様々な形や模様の金魚がいる中で、和金を選ぶ人は、相当和金が好きな人だと思います。(ベテランさんは「長物」と呼んだりします。)
ですが多くの方は、和金はお祭りの金魚すくいで手に入れることが多いのでは無いでしょうか。
丈夫で成長も早く、人馴れもしやすいため、きちんと飼い方を守って飼育すれば、どんどん成長します。
日に日に愛着が増していくことでしょう。
まずは、金魚すくいで手に入れた和金を、長く、大きく育ててみることから初めてはいかがでしょうか。
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金魚すくいの和金も、大切に飼育すると大きく育ちます