すべての金魚好きのための金魚メディア

琉金の種類と特徴、飼育方法|琉金を大きく健康に育てよう!

琉金の種類と特徴、飼育方法

琉金の種類と特徴、飼育方法に関して、初めて琉金を飼育する方にもわかりやすく紹介しています。

みなさんは、琉金という金魚をご存知でしょうか。

金魚と聞いたときに、誰もが一番初めにイメージするのが琉金だといわれています。

今回は、そんな「もっとも金魚らしい金魚」と言われている琉金の種類や特徴を、その歴史をたどりつつ紹介していきます。

これから琉金を飼育しようとしている方や、金魚すくいで偶然琉金を飼育することになった方にとって最適な情報をお届けします。

ぜひ、最後までご覧ください。

この記事に関して

この記事では、記事内の写真の紹介に、インスタグラムの投稿をピックアップし、琉金の画像を閲覧できるようにしております。

また投稿の最後に、薬浴や塩浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。

誰でも完璧な濃度で薬や塩の量の計算ができます。ぜひご利用ください。

琉金の歴史

琉金の歴史は古く、日本に来たのは江戸時代、1700年代後半と言われています。

漢字の通り、中国で生まれ沖縄県(当時の琉球王国)を経由して、日本の九州地方に渡ってきたことから、琉球王国の「」と、金魚の「」をとって琉金と呼ばれるようになりました。

音だけを聞くと、金」と、流れる金魚といったイメージをしがちですが、琉金という漢字には歴史的な経緯がありますので、豆知識として覚えておきましょう。

琉金の特徴

琉金の特徴として、もっともわかりやすいのがその「体高の高さ」です。

背びれから腹部までの幅が広く、水槽で横から見ると「ひし形」になっているのが特徴です。

尾びれや胸びれに関しては、従来は長いものが良いとされていましたが、昨今はショートテールタイプなど、短くなるよう品種改良されたものも人気です。

体色(カラー)の種類に関しては、和金と同じく、素赤(真っ赤)や更紗(白+赤)が多く、海外からの輸入物でチャリコ柄(赤+白+黒)も見かけるようになりました。

飼育者が多いことから、毎年たくさんの品種やカラーが特徴的な個体が登場しています

尾びれの形も、流れるように美しいの吹流し尾や、開き具合や色合いを楽しむ三つ尾や四つ尾など、さまざまな種類が存在します。

「玉サバ」と呼ばれる新潟県の地金魚(その土地に根付いた金魚)は、ひし形ではなく丸い玉のような体型に、和金と同様のフナ尾(サバ尾)が特徴であることから、「玉サバ」とユニークな名前が付けれらています。

金魚というと、和金と並んで琉金をイメージする人も多く、数ある金魚の中でも代表的な種類となっています。

琉金の種類

琉金には、さまざまな特徴を持った種類が存在します。

ここでは代表的な種類をそれぞれ紹介していきます。

更紗琉金

一般的な、真っ赤な琉金(素赤といいます)と異なり、鱗に白い色が混ざっている種類です。

グレードや産地にもよりますが、ペットショップで数百円程度から手に入れることができます。

あまりにも一般的であるため、品種として軽視されがちですが、2年、3年と飼い込まれた個体は非常に美しく、中でも飯田産のものは、体の形や赤色の発色の良さからブランド化されています。

琉金の産地として、意外に知られていませんが東京都江戸川区も日本三大産地の1つです。

江戸川区には現存する養魚場もいくつか存在しており、ペットショップでは見ることができない、色、形ともに迫力のある金魚がたくさん販売されています。

キャリコ琉金

さきほど紹介した更紗琉金は、赤+白の紅白模様ですが、キャリコ琉金には黒色がモザイク状に加わり、華やかさの中に落ち着きを感じる色合いになっています。

鱗も一部に透明鱗が混ざることで、他の琉金にはない唯一無二のアクセントとなっています。

赤・白・黒のモザイクキャリコ模様が非常に美しい、普通のカラーじゃ物足りない方にぴったりの金魚です。

黒琉金

2005年ごろに中国から輸入され、話題となった金魚です。

琉金を出目金のような真っ黒に改良することは非常に難しく、現在でも漆黒の個体はあまり流通していません。

素赤や、更紗、キャリコなどの華やかな柄の中に混ざると、より一層存在感が引き立ちます。

だるま琉金

その名の通り、身体がダルマのようにまんまるとしているのが特徴です。

中国からの輸入個体も多く、キャリコ柄は黒色が墨のように黒ければ黒いほど、高額になる傾向があります。

更紗や透明鱗の個体も国内で多数ブリードされています。

動きも通常の琉金に比べてゆっくりしていることから、らんちゅうピンポンパール等の金魚とも混泳が可能です。

ひと味違った琉金を育ててみたい方に、おすすめの品種です。

ショートテール琉金

だるま琉金と非常に似ていますが、こちらは身体の丸さよりも、尾びれの短さを重視して改良された品種です。

尾びれがより短く、体高も高く全体的なシルエットが丸いものが良いとされています。

だるま琉金の方が腹部が張り出している個体が多いのも、見分ける上での重要なポイントです。

玉サバ

「どこがサバ?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

身体の形は玉のように丸く、尾びれは通常の琉金と異なりフナ尾(サバ尾)となっているためこの名前がついたとされています。

広々とした場所で飼育することで、かなり大型になる金魚であり、全長は30センチを超えます。

その愛くるしいシルエットと、意外にも大型であることから、今では全国に根強い愛好家が存在します。

新潟県の地金魚であり、古くから養殖が盛んなことに加え、地域の特性上、「冬の寒さに強い」ことも特徴です。

この他にも、琉金には多種多様な種類が存在します。

ぜひ、自分好みの種類を見つけてみて下さい。

琉金の飼育方法

琉金の飼育は、それほど難しくないとされています。

流通量も多く、病気にも比較的なりにくいです。

基本的な金魚の飼育方法を守っていれば、金魚飼育が初めての人でも、何年も飼育することは十分可能です。

金魚を長期間、安全に飼育するためには、「水換え」の習得が必須です。

「水換え」さえきちんとできるようになっていれば、金魚の飼育難易度は一気に下がります。

金魚の基本的な水換えの方法に関してはこちら

注意点としては、尾びれの長さも含めると比較的大型になるため、小さいうちから出来るだけ大きめの飼育施設で飼育するようにして下さい。

2年、3年と飼い込むほどに、大きく美しく育つ様は、金魚飼育の醍醐味の1つです。

金魚を飼育しようとしている方は、ぜひ琉金からスタートしてみてはいかがでしょうか。

琉金をお迎えしようとしている方はこちらの記事もご覧ください。

金魚の薬|濃度計算表(まとめ)

金魚に使用する薬の計量がワンクリックでできる計算表を無料で公開しています。
ブックマークしてお使いください。