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金魚の寄生虫の種類と病名まとめ|寄生虫を理解しよう!

金魚の寄生虫の生態と病名について

金魚に寄生する寄生虫の種類と病名について、初心者の方にもわかりやすく紹介しています。

一般的に金魚の病気と呼ばれる症状には、大きく分けて二つの原因があります。

「寄生虫が原因のもの」と「細菌やウイルスが原因のもの」です。

金魚の飼育に慣れていても、この2つの病気の原因をきちんと把握していないと、病気の判断を誤り、効果のない治療方法を選択してしまいます。

今回は、金魚の病気の中でも「寄生虫が原因の病気」について、寄生虫の生態や金魚への影響、駆除方法をまとめています。

金魚の飼育を行う上で必須の知識となりますので、ぜひこの記事を読んで金魚の寄生虫由来の病気をマスターしましょう。

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金魚の寄生虫の種類について

金魚の寄生虫の種類について、代表的なものから順番にまとめています。

それぞれ、症状や治療方法が微妙に異なりますので、適切に見抜く必要があります。

飼育している金魚に異常がある時は、こちらの内容を参考にしてみてください。

白点虫

白点病の原因になる寄生虫です。

金魚の寄生虫のなかでもっとも有名で、頻繁に遭遇する寄生虫です。

白点虫は、普段は水中に生息しており、金魚に寄生すると、金魚の体表から分泌される粘液を食べて急激に増加します。

放っておくと金魚の体表の隅から隅まで増殖します。

全身の粘液を食べられた金魚は体内の浸透圧の調整が上手くできないことから、ゆっくりと衰弱し死に至ります。

白点虫は金魚が生息しているところにはどこでも存在しています。

水温の変化や水質の悪化、移動時のストレスによって金魚の抵抗力が落ちた時に発症することが多いです。

白点病に関してはこちらに詳しくまとめられています。

ウーディニウム

こしょう病と呼ばれる、白点病と非常によく似た病気の原因になる寄生虫です。

正確には寄生虫ではなく、藻の仲間です。

白点中よりもさらに小さく、金魚の体表に白い粉をまぶしたように増殖します。

一粒一粒が肉眼で見えるギリギリの大きさであることから、初期に発見することは困難です。

生体は金魚の体液を養分とし、増殖すると金魚のエラにも付着することで金魚は呼吸困難になって死に至ります。

幼体の間は光合成をして成長するため、ライトを消したり隔離した容器を遮光することで増殖を防ぐことができます。

別名を、サビ病ベルベット病と呼びますが、あまり一般的ではありません。

白点病と似ているため、慣れるまでは見分けるのに困るかもしれません。

ですが、治療方法は白点病と全く同じですので、特に厳密に見分ける必要はありません。

実際にほとんどの飼育者が「白点病」と勘違いをして治療をし、完治しています。

ツリガネムシ

ツリガネムシは、繊毛虫類に属する原生動物です。

簡単にいうと、白点虫よりも小さな動物性の微生物です。

ツリガネムシ症と呼ばれる金魚の病気の原因虫です。

1匹ずつは非常に小さいため、肉眼では確認しづらいです。

顕微鏡で見ると、先端に釣鐘のような形状のパーツがあることからこの名がつきました。

河川、海などどこにでも生息しており、釣鐘状のパーツで水中のバクテリアを捕食し生活しています。

金魚に寄生する際も、金魚の体表に居座っているだけで体液を吸うようなことは無いため、正確には寄生とは言えません。

環境科学の世界では古くから「水質汚染度」の指標として用いられており、ツリガネムシがたくさんいる河川の水は、「汚染されている」と認められます。

飼育水の水質の悪化により、餌となるバクテリアが以上繁殖し、それに伴い捕食者であるツリガネムシも増殖した結果、金魚の体表にまで広がります。

初期症状としては金魚の体表に米つぶのようなツリガネムシの塊が付着します。

進行するともやもやした米粒が全身に広がり、それぞれ付着した箇所がただれたり、穴が空いたりします。

金魚のヒレに付着した場合は「尾ぐされ病」のようにヒレが欠損し、体表に付着した場合は「穴あき病」のようにウロコが剥がれ、体表に穴があきます。

米粒状の付着物の有無が見分けるポイントとなります。

⬇︎【ツリガネムシの見分け方や治療方法に関してはこちらに詳しくまとめられています】

尾びれに寄生するツリガネムシ

イカリムシ

細い糸のような体型で頭部が船のイカリのような形をしていることからこの名がつきました。

イカリムシ症と呼ばれる金魚の病気の原因です。

イカリ状の頭部を金魚の体表に突き刺し、体液を吸うことで成長、増殖します。

肉眼でハッキリと観察できるほど大きく、一度吸血を始めると死ぬまで頭部を金魚の体表に刺し続けるます。

成虫はピンセットで引き抜く必要がありますが、強力に体表に噛み付いていることから、金魚へのダメージがとても大きいです。

寿命は2ヶ月ほどで、その中で合計15回以上産卵を行います。

卵や幼体は水中を漂い、再度金魚に寄生し、急激に水槽内での個体数を増やします。

イカリムシの駆除だけでなく、寄生された際の傷口からの細菌の二次感染を防ぐことも重要です。

⬇︎【イカリムシの治療方法はこちらに実践的な内容をまとめています】

イカリムシの寄生による二次感染

ウオジラミ

ウオジラミは丸い小判型をしており、色は白〜灰色の寄生虫です。

金魚の体表に寄生し、体液を吸血することで成長、増殖します。

イカリムシと同様に、肉眼でもはっきりと確認できます。

発見次第、ピンセットなどで駆除する必要があります。

一生のうちに10数回産卵を行い、孵化した幼体は水槽内の金魚に寄生します。

金魚が死ぬと、再度水中を泳ぎ回り他の金魚に寄生します。

他の寄生虫と異なり、生体になっても水中を泳ぎ回ることで水槽内の金魚に次々と寄生していくため、とても厄介な寄生虫です。

ウオジラミの治療には、専用の薬が必要です。

⬇︎【寄生虫ウオジラミの治療方法はこちらに詳しくまとめています】

紹介した金魚の寄生虫について

この記事で紹介している金魚の寄生中は、飼育者が目視で発見し、種類を特定できるものに絞っています。

金魚の寄生中には顕微鏡で観察しなければわからないものも多数存在します。

それらの目に見えない寄生虫のうち、ダクチロギルス、ギロダクチルスキロドネラやトリコディナ、鞭毛虫である「コスティア(イクチオボド)」といった種類の寄生虫は「エラ病」や「白雲病」の原因虫となります。

初心者には非常に見分けづらい、厄介な寄生虫症ですが、治療方法は存在します。

詳しくはこちらの記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

⬇︎【金魚のエラ病に関して】

⬇︎【金魚の白雲病に関して】

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