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金魚のウオジラミの症状と治療方法|適切に駆除して快適な金魚ライフを

金魚のウオジラミの症状治療方法

金魚のウオジラミの症状と治療方法について、これまでウオジラミを経験したことがない方にもわかりやすい紹介しています。

飼育している金魚に、丸い灰色の粒が付着している場合、金魚の寄生虫であるウオジラミの可能性が高いです。

ウオジラミは、淡水・海水問わずありとあらゆる魚類に寄生し、その体液を吸いながら生活をしています。

金魚にももちろん寄生し、その体液を吸うことから、見つけたらすぐに適切な方法で駆除を行うことが重要です。

イカリムシと並んで、金魚に寄生する代表的な寄生虫です。

今回は、大切な金魚に付着したウオジラミを見つけてしまったあなたにとって最適な情報をお届けします。

ぜひ、最後までご覧ください。

この記事に関して

この記事では写真の紹介に、みなさんのインスタグラムでの投稿をピックアップし、ウオジラミの画像を閲覧できるようにしております。

また投稿の最後に、金魚の薬浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。

誰でも完璧な濃度で、ウオジラミに効果がある薬の計算ができます。ぜひご利用ください。

ウオジラミの原因

ウオジラミは、水中に生息する寄生虫ですので外部のどこかから持ち込まれない限り金魚に寄生することはありません。

ウオジラミが寄生していた場合は、他の金魚を外部から持ち込んだ際に、すでに寄生していた可能性が高いです。

新たに金魚を購入するときは、病気や寄生中も一緒に持ち込んでしまうリスクがあるため、トリートメントや体表のチェックなど、適切な対応をすることが重要です。

トリートメントとは、金魚を新しくお迎えする際に、外部からの病気や寄生虫の持ち込みを最小限に留めるための飼育テクニックです。

どれほど管理状態の良いショップの金魚でも、度重なる移動で疲れきっています。

疲れて抵抗力が弱くなった金魚は、元いたショップから持ち込まれた感染症に感染しやすくなったり、寄生虫の寄生を受けやすくなります。

正式なお迎えの前に、トリートメントを行ってあげることで、疲れを取り、外部からの病原菌の持ち込みも防ぐことができます。

金魚のトリートメント方法に関してはこちら

ウオジラミの症状

ウオジラミに寄生された金魚は、体を壁や水底にこすりつけるような仕草をします。

また、ウオジラミは金魚に寄生する寄生虫の中でも非常に大型であるため、目視で簡単に見つけることが可能です。

ウオジラミは、金魚の体にくちばしを突き刺して体液を吸い続けるため、金魚にとっても外傷によるダメージとストレスが大きいです。

金魚が普段と異なる動きをしていたり、エサを食べないなどの症状がある場合、必ず金魚を観察し、原因を突き止める癖をつけましょう。

⬇︎【金魚の病気の種類についてはこちら】

ウオジラミの特徴

金魚に寄生している寄生虫がウオジラミがどうかを判別できるように、ウオジラミの特徴を紹介しています。

サイズは2〜5mmほどであり、形は丸く平べったい形をしています。

色は白色〜灰色で、目視で十分発見することが可能です。

一生のうちに10数回産卵を行い、生まれた子供は水槽内を泳ぎまわり、金魚に寄生して大きくなります。

宿主である金魚が死ぬと、体を離れ、自ら泳ぎながら宿主となる金魚を探します。

繁殖スピードも早く、寄生した際の金魚へのダメージも大きいことから、見つけ次第適切に駆除し、増殖をストッップさせる処置が必要です。

ウオジラミの駆除方法

ウオジラミの駆除は、大きく分けて2通りです。

1つ目が、すでに金魚に寄生しているウオジラミの駆除、2つ目がまだ金魚に寄生していないウオジラミの駆除です。

ウオジラミの駆除 2ステップ
  1. すでに金魚に寄生しているウオジラミの駆除
  2. 金魚に寄生していないウオジラミの薬での駆除

それぞれ、順を追って紹介していきます。

①金魚に寄生しているウオジラミの駆除

すでに金魚に寄生しているウオジラミは、ピンセットで直接駆除してしまうのがおすすめです。

このとき、金魚本体をネットですくい、水面に出しながら作業を行うことをおすすめします。

水中で駆除してもいいのですが、ウオジラミが逃げてしまうリスクがあるためです。

ネットで金魚本体をすくっていれば、金魚から離れたウオジラミが水槽内に逃げ出すこともないので、駆除がしやすいです。

②金魚にまだ寄生していないウオジラミの駆除

ウオジラミは繁殖スピードが早く、金魚本体に寄生している生体をピンセットで駆除しても、水槽内には大量のまだ寄生していない小さなウオジラミが存在します。

これら寄生していないウオジラミの駆除方法として、以下の2つの方法があります。

ウオジラミの駆除方法
  1. 水槽をリセットする
  2. 専用の薬で駆除する

水槽をリセットする

最も簡単な方法がこちらになります。

一度ウオジラミが発生した水槽には、水中だけでなくフィルターの中にもウオジラミの卵や幼体が存在します。

一度水槽全体の水を抜き、フィルターや底砂を全て乾燥させることでウオジラミを駆除することができます。

最も簡単で確実な駆除方法ですので、水槽内に他の金魚がいないのであれば、初心者の方にはこちらがおすすめです。

金魚が複数匹いる場合、すでに寄生されてしまっている可能性があるため、後述している薬による駆除を行う必要があります。

ウオジラミに効果のある薬

ウオジラミを薬によって駆除することで、他の金魚への感染や、二次感染を防ぐ方法です。

具体的に、ウオジラミの駆除に効果的な薬は下記の通りです。

ウオジラミに効果のある薬

デミリンに関しては、観賞魚専用の薬ではなく、鯉の養殖用に利用されてきた水中の害虫を駆除するための薬です。

古くから鯉の寄生虫駆除に使用されており、金魚においても利用して副作用があったような記述はないことと、その高い効果が評価されている薬です。

ですが利用に際して、本来金魚用ではないことから容量の調整がむずがしく、初心者にはあまりおすすめできません。

リフィッシュやトロピカルNは一般的なホームセンターなどでは手に入りにくく、古くからある養魚場や観賞魚店、多くはインターネットでの購入になると思います。

金魚の薬全般に言えることですが、購入はインターネットが便です。

薬浴に関しては、水槽内にいる他の金魚への負担も考慮し、適切な方法で行う必要があります。

レスバーミン(リフィッシュ)の利用方法に関してはこちら

トロピカルNの利用方法に関してはこちら

金魚の薬浴の基本的な方法に関してはこちら

金魚の寄生虫に関してはウオジラミ以外にもたくさんの種類があり、金魚の飼育に慣れてきたら一度一通りを把握しておく必要があります。

寄生虫の種類によって、効果のある薬は異なります。

ウオジラミ以外の寄生虫も疑われる場合は、こちらの記事で効果のある薬を調べることができます。

ウオジラミをきっちり駆除して楽しい金魚ライフを

金魚のウオジラミは寄生虫であることから、早期に発見して摘出することで金魚を守ることが可能です。

放置してしまうとウオジラミは金魚の体表で増殖し、体液を吸われることで金魚は衰弱してしまいます。

衰弱し、抵抗力の落ちた金魚は感染症への感染リスクが高くなるため、早期発見・早期治療が重要です。

典型的なウオジラミの症状として、金魚が体をこすりつけるような仕草をしますので、見逃さないようにしましょう。

これらは仕草は、白点病やイカリムシ症などの他の寄生虫の症状でも確認できるため、飼育している金魚の病気がなんであるなのかを、正確に見分けることも重要です。

⬇︎【白点病に関してはこちら】

⬇︎【イカリムシ症に関してはこちら】

⬇︎【ツリガネムシ症に関してはこちら】

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