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グリーンF(ニューグリーンF)の計量方法/量り方と使い方(自動計算)取扱説明つき

グリーンFの計量方法量り方

金魚の病気の治療薬、「グリーンF(ニューグリーンF)」の計量がすぐにできる計算表です。

金魚だけでなく、メダカや熱帯魚など、グリーンF(ニューグリーンF)が使用できる色々なお魚に活用できます。

金魚の薬浴を行う時に毎回お使いいただけるよう、全ての薬が自動計算できる金魚の薬|濃度計算表(まとめ)へのリンクを添付しています。ブックマークしてお使いください。

計算表の注意点

この計算表は、「金魚の薬の計り方で紹介している薬の計量方法に基づいて作成しています。

必ずこの記事を読んで、内容を理解してから計算表を利用するようにしてください。

方法を理解してしまえば、どんなに算数が苦手な方でも、簡単にいつでも正しい濃度で金魚の薬の計量が可能です。

今後、金魚の薬浴を行う時は必ずこちらの計算表を利用するようにしてください。

グリーンF(ニューグリーンF)

成分(10g中)

  • メチレンブルー:0.1g
  • ニトロフラゾン:0.6g
  • 塩化ナトリウム:9.3g

※主成分はメチレンブルーです。

おすすめの購入量

市販されている量
  • 5g × 2袋
  • 5g × 3袋

どちらを購入しても問題ありません。

現在ニューグリーンFは流通がストップしており、店舗/インターネットを問わず「グリーンF」が主流になっています。

※黄色い箱のグリーンFゴールド顆粒とは効果が全く異なります。お気をつけください。

どちらも効果に大きな違いはなく、計量における規定濃度も同じであるため、手に入りやすい方を選びましょう。

計算表に関して

「5g × 2袋」または「5g × 3袋」タイプのグリーンF(ニューグリーンF)を購入し、1袋(5g)を水100mlに混ぜて作成したグリーンF(ニューグリーンF)水溶液を、薬浴用水槽のサイズ・水量に対して何ml投入すればいいのかを自動計算します。

※販売元である日本動物薬品株式会社提供のグリーンF利用方法に従い、本計算表では水量30Lに対して1袋:5gの濃度を規定

※推奨薬浴期間:5日〜7日

グリーンF(ニューグリーンF)自動計算表

金魚の薬の濃度計算ツール
    

水槽のサイズを入力


塩浴も同時に行う場合

                                
    

トリートメントタンクの水量を入力

    

塩浴も同時に行う場合

  

※水量が30リットルを超える場合は5g × 2袋を水200mlに溶かした状態のグリーンF水溶液の準備が必要です。

薬浴の手順と期間

薬浴手順

トリートメントタンクの準備をする

薬浴の基本は「隔離」です。調子が悪い金魚を隔離するためのスペースを必ず用意しましょう。

スペースは10ℓ以上のバケツや、大きめのプラケースで問題ありません。

グリーンF(ニューグリーンF)の主成分であるメチレンブルーは「容器やエアチューブを青く染色」します。

一度染色されると色は落ちませんので、注意するようにしてください。

グリーンF(ニューグリーンF)水溶液を適量入れる

グリーンF(ニューグリーンF)は粉末タイプの薬のため、水量に応じた計量が難しいです。

初めに水に溶かし、水溶液にしてから、本計算表を使って正確に計量することをおすすめします。具体的な方法はこちら

金魚をトリートメントタンクに移動する

グリーンF(ニューグリーンF)を正確な濃度で溶かしたトリートメントタンクに、金魚を移動します。

この時、水合わせと温度合わせはできるだけ丁寧に行うようにしましょう。

金魚の移動の仕方に関してはこちらにまとめています。

塩浴もおすすめ

グリーンF(ニューグリーンF)の薬浴と同時に、塩浴を行うことをおすすめします。

塩浴には直接的な殺菌効果はありませんが、金魚の自然治癒力をサポートする効果があります。

塩浴には傷口をケアする効果も期待できるため、必ず行うようにしましょう。

0.2%〜0.5%の分量を計算表で計算し、グリーンF(ニューグリーンF)が入ったトリートメントタンクに少量ずつに分けて投入してください。

この時、金魚を先に移動してから塩を投入していくことをおすすめします。

塩浴は金魚にとって心地いいものですが、急激に塩分濃度が上昇するのは良くありません。

1日〜2日ほど時間をかけて、少しずつ濃度を上げていきましょう。

詳しい塩浴の方法に関してはこちら

薬浴の期間

グリーンF(ニューグリーンF)を使用した薬浴の期間に関して、金魚の経過とともに分かりやすく紹介しています。

治療の参考にしてください。

3日目

薬浴開始後、多くの場合3日以内に症状の悪化が止まります。

金魚自身の体力はまだ回復しておらず、まだじっとしていることが多いです。

病状の悪化が完全にストップしてから回復に向かい、活発に動き出すため様子を注意深く観察しましょう。

7日目

グリーンF(ニューグリーンF)で治療可能な病気のほとんどが回復し始めている頃です。

白点病なら白点の数が減り、水カビ病なら水カビが薄くなっているはずです。

水を1/2換え、同じ濃度の塩水+グリーンF(ニューグリーンF)水溶液を追加しましょう。

半分の水量に必要な塩の量とグリーンF(ニューグリーンF)水溶液の量を計算表で計算し、溶かしておけばOKです。

症状が完全になくなるまで薬浴を継続していきます。

10日目

ほとんどのケースで症状は解消し、金魚は回復を始めているはずです。

金魚の皮膚から、白点や水カビが完全に取れたことを確認しましょう。

この時点で薬浴を終了し、本水槽に戻すために塩浴の濃度も下げていきましょう。

具体的には、このタイミングで真水での1/2の水換えを行います。これで薬と塩分の濃度は1/2になります。

少しでも症状が残っている場合は、再度1/2の水換えと塩浴/薬浴を継続し、3日間様子を見ましょう。

12日目

塩分濃度を下げるため、再度1/2の水換えを行います。

これで塩分濃度は1/4になり、水合わせを行えば十分本水槽に戻せる状態になります。

14日目

病気の再発が起こっていないことを確認し、金魚を本水槽に戻しましょう。

この時、水合わせはできるだけ丁寧に行うようにしてください。移動の際の水合わせの方法はこちらにまとめています。

薬浴の注意点

薬浴を行う際の注意点を紹介しています。

計算表を使ってどれだけ正確にグリーンF(ニューグリーンF)水溶液の量を計量しても、注意点を守らなければ、治療は高い確率で失敗します。

ここに記載している内容は、グリーンF(ニューグリーンF)以外の薬でも同じ、

薬浴における基本的な注意点ですので、絶対に守るようにしてください。

餌は抜く

薬浴の際は「餌は絶対に抜く」ようにしましょう。

どんなに金魚が食べたい仕草をしていても、決してあげてはいけません。

病気になるまでの飼育が適切であれば、金魚は絶食には非常に強い魚であるため、2週間ほどの絶食ではびくともしません。

体調が悪そうに見えるのは餌をあげていないからではなく、病気が原因です。

中途半端に餌を与えると、トリートメントタンクの水質が悪化し、効く薬も効かなくなってしまいます。

薬浴中は「餌は何があっても与えない」が基本です。

濾過フィルターは使わない

薬浴中、濾過フィルターは設置しません。

濾過フィルターには薬の成分を吸収してしまう危険があるためです。

濾過フィルターではなく、エアーストーンを設置して酸素の供給を行いましょう。

必ず薬浴専用の場所を用意する

薬浴を行う際は「隔離」が基本です。

グリーンF(ニューグリーンF)は金魚の体内の悪い細菌だけでなく、水槽内の良い細菌(バクテリア)も殺菌します。

水槽をリセットする目的であればそれで良いですが、多くの場合は健康な金魚が本水槽にいると思います。

病気の金魚の多くは、健康な金魚よりも弱っており、動きも鈍くなっています。

薬浴は必ず病気の金魚を隔離し、治療に専念してもらいましょう。

本記事では隔離用の水槽を「トリートメントタンク」と呼んでいます。

大切な基礎知識

グリーンF(ニューグリーンF)での治療を進める上で、オススメの記事をまとめています。

治療を安全に実施する上で、とても重要な知識とスキルが記載されています。

一通り目を通してからグリーンF(ニューグリーンF)での薬浴を実施するようにしましょう。

金魚の薬浴「大切な基礎知識」

金魚の薬まとめ計算表

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