金魚の病気の治療薬、「グリーンF(ニューグリーンF)」の計量がすぐにできる計算表です。
金魚だけでなく、メダカや熱帯魚など、グリーンF(ニューグリーンF)が使用できる色々なお魚に活用できます。
金魚の薬浴を行う時に毎回お使いいただけるよう、全ての薬が自動計算できる金魚の薬|濃度計算表(まとめ)へのリンクを添付しています。ブックマークしてお使いください。
グリーンF(ニューグリーンF)
おすすめの購入量
- 5g × 2袋
- 5g × 3袋
どちらを購入しても問題ありません。
現在ニューグリーンFは流通がストップしており、店舗/インターネットを問わず「グリーンF」が主流になっています。
※黄色い箱のグリーンFゴールド顆粒とは効果が全く異なります。お気をつけください。
どちらも効果に大きな違いはなく、計量における規定濃度も同じであるため、手に入りやすい方を選びましょう。
【計算表に関して】
「5g × 2袋」または「5g × 3袋」タイプのグリーンF(ニューグリーンF)を購入し、1袋(5g)を水100mlに混ぜて作成したグリーンF(ニューグリーンF)水溶液を、薬浴用水槽のサイズ・水量に対して何ml投入すればいいのかを自動計算します。
※販売元である日本動物薬品株式会社提供のグリーンF利用方法に従い、本計算表では水量30Lに対して1袋:5gの濃度を規定
※推奨薬浴期間:5日〜7日
グリーンF(ニューグリーンF)自動計算表
水槽のサイズを入力
トリートメントタンクの水量を入力
※水量が30リットルを超える場合は5g × 2袋を水200mlに溶かした状態のグリーンF水溶液の準備が必要です。
薬浴の手順と期間
薬浴手順
薬浴の基本は「隔離」です。調子が悪い金魚を隔離するためのスペースを必ず用意しましょう。
スペースは10ℓ以上のバケツや、大きめのプラケースで問題ありません。
グリーンF(ニューグリーンF)の主成分であるメチレンブルーは「容器やエアチューブを青く染色」します。
一度染色されると色は落ちませんので、注意するようにしてください。
グリーンF(ニューグリーンF)は粉末タイプの薬のため、水量に応じた計量が難しいです。
初めに水に溶かし、水溶液にしてから、本計算表を使って正確に計量することをおすすめします。具体的な方法はこちら。
グリーンF(ニューグリーンF)を正確な濃度で溶かしたトリートメントタンクに、金魚を移動します。
この時、水合わせと温度合わせはできるだけ丁寧に行うようにしましょう。
金魚の移動の仕方に関してはこちらにまとめています。
塩浴もおすすめ
グリーンF(ニューグリーンF)の薬浴と同時に、塩浴を行うことをおすすめします。
塩浴には直接的な殺菌効果はありませんが、金魚の自然治癒力をサポートする効果があります。
塩浴には傷口をケアする効果も期待できるため、必ず行うようにしましょう。
0.2%〜0.5%の分量を計算表で計算し、グリーンF(ニューグリーンF)が入ったトリートメントタンクに少量ずつに分けて投入してください。
この時、金魚を先に移動してから塩を投入していくことをおすすめします。
塩浴は金魚にとって心地いいものですが、急激に塩分濃度が上昇するのは良くありません。
1日〜2日ほど時間をかけて、少しずつ濃度を上げていきましょう。
詳しい塩浴の方法に関してはこちら
薬浴の期間
グリーンF(ニューグリーンF)を使用した薬浴の期間に関して、金魚の経過とともに分かりやすく紹介しています。
治療の参考にしてください。
薬浴開始後、多くの場合3日以内に症状の悪化が止まります。
金魚自身の体力はまだ回復しておらず、まだじっとしていることが多いです。
病状の悪化が完全にストップしてから回復に向かい、活発に動き出すため様子を注意深く観察しましょう。
グリーンF(ニューグリーンF)で治療可能な病気のほとんどが回復し始めている頃です。
白点病なら白点の数が減り、水カビ病なら水カビが薄くなっているはずです。
水を1/2換え、同じ濃度の塩水+グリーンF(ニューグリーンF)水溶液を追加しましょう。
半分の水量に必要な塩の量とグリーンF(ニューグリーンF)水溶液の量を計算表で計算し、溶かしておけばOKです。
症状が完全になくなるまで薬浴を継続していきます。
ほとんどのケースで症状は解消し、金魚は回復を始めているはずです。
金魚の皮膚から、白点や水カビが完全に取れたことを確認しましょう。
この時点で薬浴を終了し、本水槽に戻すために塩浴の濃度も下げていきましょう。
具体的には、このタイミングで真水での1/2の水換えを行います。これで薬と塩分の濃度は1/2になります。
少しでも症状が残っている場合は、再度1/2の水換えと塩浴/薬浴を継続し、3日間様子を見ましょう。
塩分濃度を下げるため、再度1/2の水換えを行います。
これで塩分濃度は1/4になり、水合わせを行えば十分本水槽に戻せる状態になります。
病気の再発が起こっていないことを確認し、金魚を本水槽に戻しましょう。
この時、水合わせはできるだけ丁寧に行うようにしてください。移動の際の水合わせの方法はこちらにまとめています。
薬浴の注意点
薬浴を行う際の注意点を紹介しています。
計算表を使ってどれだけ正確にグリーンF(ニューグリーンF)水溶液の量を計量しても、注意点を守らなければ、治療は高い確率で失敗します。
ここに記載している内容は、グリーンF(ニューグリーンF)以外の薬でも同じ、
薬浴における基本的な注意点ですので、絶対に守るようにしてください。
餌は抜く
薬浴の際は「餌は絶対に抜く」ようにしましょう。
どんなに金魚が食べたい仕草をしていても、決してあげてはいけません。
病気になるまでの飼育が適切であれば、金魚は絶食には非常に強い魚であるため、2週間ほどの絶食ではびくともしません。
体調が悪そうに見えるのは餌をあげていないからではなく、病気が原因です。
中途半端に餌を与えると、トリートメントタンクの水質が悪化し、効く薬も効かなくなってしまいます。
薬浴中は「餌は何があっても与えない」が基本です。
濾過フィルターは使わない
薬浴中、濾過フィルターは設置しません。
濾過フィルターには薬の成分を吸収してしまう危険があるためです。
濾過フィルターではなく、エアーストーンを設置して酸素の供給を行いましょう。
必ず薬浴専用の場所を用意する
薬浴を行う際は「隔離」が基本です。
グリーンF(ニューグリーンF)は金魚の体内の悪い細菌だけでなく、水槽内の良い細菌(バクテリア)も殺菌します。
水槽をリセットする目的であればそれで良いですが、多くの場合は健康な金魚が本水槽にいると思います。
病気の金魚の多くは、健康な金魚よりも弱っており、動きも鈍くなっています。
薬浴は必ず病気の金魚を隔離し、治療に専念してもらいましょう。
本記事では隔離用の水槽を「トリートメントタンク」と呼んでいます。
大切な基礎知識
グリーンF(ニューグリーンF)での治療を進める上で、オススメの記事をまとめています。
治療を安全に実施する上で、とても重要な知識とスキルが記載されています。
一通り目を通してからグリーンF(ニューグリーンF)での薬浴を実施するようにしましょう。
- 金魚の病気のサインに関してはこちら「金魚の病気のサインに関して」
- 金魚の薬浴の基本に関してはこちら「金魚の薬浴の方法と注意点」
- 金魚の塩浴の基本に関してはこちら「金魚の塩浴の方法と注意点」
- 金魚の薬と効果のある病気に関してはこちら「金魚の薬の種類に関して」
- 金魚の病気と効果のある薬に関してはこちら「金魚の病気の種類に関して」
- 金魚のお迎えとトリートメントに関してはこちら「金魚のトリートメントの方法と重要性について」
- 基本的な金魚の薬の量り方に関してはこちら「金魚の薬の正しい計り方について」