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メチレンブルーの計量方法/量り方と使い方(自動計量)【取扱説明つき】

メチレンブルーの計量方法

金魚の病気の治療薬、「メチレンブルー」の計量がすぐにできる計算表です。

金魚だけでなく、メダカや熱帯魚など、メチレンブルーが使用できる色々なお魚に活用できます。

金魚の薬浴を行う時に毎回お使いいただけるよう、全ての薬が自動計算できる金魚の薬|濃度計算表(まとめ)へのリンクを添付しています。ブックマークしてお使いください。

計算表の注意点

この計算表は、「金魚の薬の計り方で紹介している薬の計量方法に基づいて作成しています。

必ずこの記事を読んで、内容を理解してから計算表を利用するようにしてください。

方法を理解してしまえば、どんなに算数が苦手な方でも、簡単にいつでも正しい濃度で金魚の薬の計量が可能です。

今後、金魚の薬浴を行う時は必ずこちらの計算表を利用するようにしてください。

メチレンブルー

成分(100ml中)

  • メチレンブルー:0.82mg
  • 精製水:適量
効果のある病気

おすすめの購入量

市販されている量
  • 液体ボトル:200ml
  • 液体ボトル:1000ml

液体タイプの薬ですので、容量はどれを選んでも問題ありません。

注意点として、メチレンブルーは「光」によって薬効が劣化します。

室内保管をする際も必ず、光が当たらないところで保存するようにしましょう。

劣化の可能性を加味し、できるだけ短期間で使い切れる量としては、200mlサイズをおすすめします。

液体タイプの薬は粉タイプの薬とは異なり、「液量」を正確に量りとることができる「ピペット(PIPETTE)」で初めから計量するのがベストです。

100円均一のダイソーでも、化粧品コーナーで販売されています。

どうしてもピペットが手に入らない場合は、メチレンブルーのボトルにあるメモリからおおよそ「10ml」を計量できるようになっています。

メチレンブルーやアグテンなどの、抗菌剤ではない「青い色の薬」は、多少分量が多くても金魚に悪影響はありません。

計算表に関して

200mlボトルタイプのメチレンブルーを購入し、10mlを水100mlに混ぜて作成したメチレンブルー溶液を、薬浴用水槽のサイズ・水量に対して何ml投入すればいいのかを自動計算します。

※販売元である日本動物薬品株式会社提供のメチレンブルー使用方法と用量(水40~80Lに本剤10ml)に従い、本計算表では水量60Lに対して10mlの濃度を規定

※推奨薬浴期間:5〜7日間

メチレンブルー自動計算表

金魚の薬の濃度計算ツール
    

水槽のサイズを入力


塩浴も同時に行う場合

                                
    

トリートメントタンクの水量を入力

    

塩浴も同時に行う場合

  

薬浴の手順と

薬浴手順

トリートメントタンクの準備をする

薬浴の基本は「隔離」です。調子が悪い金魚を隔離するためのスペースを必ず用意しましょう。

スペースは10ℓ以上のバケツや、大きめのプラケースで問題ありません。

メチレンブルーは「容器やエアチューブを青く染色」します。

一度染色されると色は落ちませんので、あらかじめ注意するようにしてください。

メチレンブルー水溶液を適量入れる

メチレンブルーの原液は濃度が非常に高く、水量に応じた計量が難しいです。

初めに水に溶かし、水溶液にしてから、本計算表を使って正確に計量することをおすすめします。具体的な方法はこちら

金魚をトリートメントタンクに移動する

メチレンブルーを正確な濃度で溶かしたトリートメントタンクに、金魚を移動します。

この時、水合わせと温度合わせはできるだけ丁寧に行うようにしましょう。

金魚の移動の仕方に関してはこちらにまとめています。

同時に塩浴もおすすめ

メチレンブルーの薬浴と同時に、塩浴を行うことをおすすめします。

塩浴には直接的な殺菌効果はありませんが、金魚の自然治癒力をサポートする効果があります。

塩浴には傷口をケアする効果も期待できるため、必ず行うようにしましょう。

0.2%〜0.5%の分量を計算表で計算し、メチレンブルーが入ったトリートメントタンクに少量ずつに分けて投入してください。

この時、金魚を先に移動してから塩を投入していくことをおすすめします。

塩浴は金魚にとって心地いいものですが、急激に塩分濃度が上昇するのは良くありません。

1日〜2日ほど時間をかけて、少しずつ濃度を上げていきましょう。

詳しい塩浴の方法に関してはこちら

薬浴の期間

3日目

薬浴開始後、多くの場合3日以内に症状の悪化が止まります。

金魚自身の体力はまだ回復しておらず、じっとしていることも多いです。

病状の悪化が完全にストップしてから回復に向かうため、様子を注意深く観察しましょう。

7日目

メチレンブルーで治療可能な病気のほとんどが回復し始めている頃です。

白点病なら白点の数が減り、水カビ病なら水カビが薄くなっているはずです。

水を1/2換え、同じ濃度の「塩水」+「メチレンブルー水溶液」を追加しましょう。

半分の水量に必要な塩の量とメチレンブルー水溶液の量を計算表で計算し、溶かしておけばOKです。

症状が完全に消滅するまで治療を継続していきます。

10日目

ほとんどのケースで症状は消滅し、金魚は回復を始めているはずです。

白点や水カビが完全に取れたことを確認しましょう。

この時点で薬浴を終了し、本水槽に戻すために塩浴の濃度を下げていきましょう。

具体的には、このタイミングで1/2の水換えを行います。これで塩分濃度は1/2になります。

少しでも症状が残っている場合は、再度1/2の水換えと塩浴、薬浴を行い、3日間様子を見ましょう。

12日目

塩分濃度を下げるため、再度1/2の水換えを行います。

これで塩分濃度は1/4になり、水合わせを行えば十分本水槽に戻せる状態になります。

14日目

病気の再発が起こっていないことを確認し、金魚を本水槽に戻しましょう。

この時、水合わせはできるだけ丁寧に行うようにしてください。移動の際の水合わせの方法はこちらにまとめています。

薬浴の注意点

薬浴を行う際の注意点を紹介しています。

計算表を使ってどれだけ正確にメチレンブルー水溶液の量を計量しても、注意点を守らなければ、治療は高い確率で失敗します。

メチレンブルー以外の薬でも同じ、薬浴における基本的な注意点ですので、絶対に守るようにしてください。

餌は抜く

薬浴の際は「餌は絶対に抜く」ようにしましょう。

どんなに金魚が食べたい仕草をしていても、決してあげてはいけません。

病気になるまでの飼育が適切であれば、金魚は絶食には非常に強い魚であるため、2週間ほどの絶食ではびくともしません。

体調が悪そうに見えるのは餌をあげていないからではなく、病気が原因です。

中途半端に餌を与えると、トリートメントタンクの水質が悪化し、効く薬も効かなくなってしまいます。

薬浴中は「餌は何があっても与えない」が基本です。

濾過フィルターは使わない

薬浴中、濾過フィルターは設置しません。

濾過フィルターには薬の成分を吸収してしまう危険があるためです。

濾過フィルターではなく、エアーストーンを設置して酸素の供給を行いましょう。

必ず薬浴専用の場所を用意する

薬浴を行う際は「隔離」が基本です。

メチレンブルーは金魚の体内の悪い細菌だけでなく、水槽内の良い細菌(バクテリア)も殺菌します。

水槽をリセットする目的であればそれで良いですが、多くの場合は健康な金魚が本水槽にいると思います。

病気の金魚の多くは、健康な金魚よりも弱っており、動きも鈍くなっています。

薬浴は必ず病気の金魚を隔離し、治療に専念してもらいましょう。

本記事では隔離用の水槽を「トリートメントタンク」と呼んでいます。

大切な基礎知識

メチレンブルーでの治療を進める上で、オススメの記事をまとめています。

治療を安全に実施する上で、とても重要な知識とスキルが記載されています。

一通り目を通してからメチレンブルーでの薬浴を実施するようにしましょう。

金魚の薬浴「大切な基礎知識」

金魚の薬まとめ計算表

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