頂天眼の特徴と飼育の注意点を紹介しています。
一度みたら忘れられない行き過ぎた「上目づかい」には、何か理由があるのでしょうか?
出目金の特徴である大きく飛び出した目玉と、水泡眼の特徴である背びれの無い、寸胴の体型を併せ持ち、そしてなぜが目が常に上を向いている、、、。
頂点眼は、ペットショップやホームセンターでもほとんど見かけることのない、かなりレアな金魚です。
今回は、そんな珍種「頂点眼」を飼育したい、興味があるあなたに向けて、最適な情報をお届けします。ぜひ、ご覧ください。
この記事では金魚のお腹の画像の紹介に、ツイッター、インスタグラムの投稿をピックアップし、頂天眼の画像を閲覧できるようにしております。
また投稿の最後に、薬浴や塩浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。
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頂点眼の特徴
「頂点眼」は、漢字のとおり目が頂点を向いていることから、この名前がつけられました。
何世代にもわたって、暗く面積の狭い場所で出目金を飼育していたところ、光を求めて目が上を向くよう進化したというのが通説です。(かなり悲しいですが、、、)
この頂点眼、出目金のように目が飛び出ているだけでなく、背びれもありません。
目は上を向いていることから、らんちゅうのように上から鑑賞する金魚とされています。
ですが上からの鑑賞だけでなく、水槽などで飼育していても、まるで目だけが泳いでいるかのようなインパクトがあり、いつ見ても目が合うことから一部の愛好家に根強い人気があります。
この上目づかい、、ほかの金魚では決して味わえません。。。
頂点眼の飼育の注意点
上目遣いが愛らしい頂点眼の飼育を成功させるために、注意した方がいい注意点を2つピックアップしています。
飼育の参考にしていただけますと幸いです。
- 餌を食べやすい環境づくり
- デリケートな目の扱いに注意
餌を食べるのがとても苦手
金魚というと、他の熱帯魚やメダカなどに比べ、「たくさんご飯を食べる」印象がある人も多いと思います。
実際、観賞魚の中でも食欲は旺盛で、飼い主が近寄るとパクパクと口を動かしながら、通称「エサくれ」をしている様子は金魚飼育の醍醐味とも言えます。
頂点眼と同じく、目が上を向いている「水泡眼」もそうなのですが、基本的に「視野が狭く」「視力が悪い」です。
一部の見解では視力はほとんどないとも言われています。
それゆえ、頂点眼は他の金魚に比べ、「エサを見つけるのが遅い」です。
人で例えると、匂いだけに頼ってご飯を見つけ、食べているといったイメージです。
頂点眼だけで飼育する分には問題が無いのですが、それ以外の品種の金魚と飼育している際は、エサがきちんといきわたっているかを、注意深くチェックするようにしましょう。
できる限り、混泳も水泡眼など特徴が近い品種とだけ行うことが、飼育成功のポイントです。
眼がとってもデリケート
上述した通り、頂点眼は「目が悪い」ことに加え、飛び出していることから、なにかに驚いて勢いよく泳いだ際、当たり前のように周囲の障害物に激突します。
激突した際に目に傷がつき、細菌やウイルスの感染につながると、治療も困難です。
金魚飼育に関しては、以前より「必要最低限の設備」でおこなうようにお伝えしていますが、頂点眼や水泡眼、出目金など身体に飛び出した部位がある金魚は特に、事故を防ぐためのシンプルな飼育環境を心がけましょう。
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魅惑の金魚、頂点眼を飼育してみよう
飼育者数の少なさから、入手難易度も低く、ペットショップなどではまず見かけない頂点眼。
非常にレアな金魚ですので、入手したい方は観賞魚や金魚を専門で取り扱っている店舗に連絡をしてみることをおすすめします。
上から見ても横から見ても、目が合ってしまう独特のルックスは、頂点眼ならではの個性です。
好みに合った方はぜひ、飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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