コメットの特徴や飼育のポイント、歴史について紹介しています。
最近では、ペットショップでも見かけることの多くなったコメット。
見た目はよく金魚すくいで見かける「和金」と似ていますが、一体どこが違うのでしょうか?
今回は、そんな身近にいるけど詳しくは知らない、コメットの歴史や特徴、飼育のポイントについてご紹介致します。
この記事では金魚のお腹の画像の紹介に、ツイッター、インスタグラムの投稿をピックアップし、コメットの画像を閲覧できるようにしております。
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コメットの歴史
コメットはアメリカで生まれた金魚であると言われいます。
日本から、アメリカワシントンの水産委員会へ輸出された琉金が、ある日池で突然変異しており、その個体をフナと掛け合わせることで固定化した品種というのが通説です。
琉金のような長い尾びれと、フナや和金のような細長い体型、素早い泳ぎから、彗星(Comet:コメット)と名付けられました。
琉金やフナは日本や中国原産の金魚ですが、それがアメリカに渡り、品種改良を経て日本に逆輸入され、今日に至っています。
- コメットはアメリカ原産の金魚
- 名前の由来は「彗星(Comet)」
イエローや更紗など、様々なバリエーションが存在する
コメットの特徴
コメットの最大の特徴は「吹き流し尾」と呼ばれる長い尾びれです。
尾びれの形ははフナや和金と同じ、フナ尾となっています。
フナと掛け合わされていることから、非常に丈夫で飼育も簡単です。
体型も泳ぐことに適しているため、動きは素早く、驚いて水槽から飛び出してしまうこともあります。
飼育容器の蓋は必須です。
成長速度が早く、1年で10数センチにまで成長し、最大で30センチを超えます。
小さい頃はカラフルで可愛いため、狭い水槽で沢山飼育しがちですが、もともと大型になる個体だということを忘れないようにしましょう。
- 長くて美しい「吹き流し尾」
- 泳ぐ力が強いため、「水槽の蓋(フタ)は必須」
- 成長速度が早く、最大で30センチ以上に成長する
非常に大型になる金魚です
コメットの飼育のポイント
コメットの飼育は、和金と同じく金魚の中でも簡単な部類に入ります。
泳ぐ力も強いため、ろ過器の水流なども、基本的に気にする必要はありません。
水質の変化にも強く、金魚飼育の入門には最適な金魚だと言えるでしょう。
注意点としては、尾びれが長いため、障害物にあたってスレや傷が着くことが多く、細菌が侵入して尾ぐされ病になりやすいことが挙げられます。
早期発見、早期治療で回復し、尾びれも再生しますが、完全に元通りになることは少なく、元のサイズよりも短くなることが多いので、感染しないような環境作りが重要です。
⬇︎【尾ぐされ病に関してはこちら】
基本的には、和金と同じく金魚の中でもかなり丈夫な品種です。
病気に対する回復力も非常に強いため、日々の観察をきちんとし、異常があればすぐに対処するようにしましょう。
金魚の飼育入門に最適!コメットを飼育しよう!!
飼育のしやすさに加えて、長く美しい尾びれと、カラーバリエーションの多さから、観賞魚店や金魚屋さんでなくても、様々な場所で販売されています。
1匹1匹を大きく育て、ペット感覚で飼育することができるのも、他の観賞魚飼育ではあまり味わえない、金魚飼育ならではの楽しみです。
金魚の飼育に興味がある方は、ぜひ初めはコメットの飼育から始めてみてはいかがでしょうか。