蝶尾の種類と特徴、飼育の注意点について紹介しています。
多くの方が「出目金となにが違うの?」と疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。
そもそも、「蝶尾」と聞いてそれが金魚の品種だとわかる方は少ないのではないでしょうか。
最近は、金魚に力を入れているペットショップも増え、この品種を見かける機会も多くなりました。
その美しい尾びれに魅了され、初めての金魚飼育が「蝶尾」だという飼育者も多いです。
今回は、そんな謎に包まれた美しい金魚「蝶尾」が気になるあなたに、特徴や種類、飼育の注意点をお届けします。
この記事では、みなさんのインスタグラムでの投稿をピックアップし、蝶尾の写真を閲覧できるようにしております。
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蝶尾の特徴
蝶尾の特徴といえば、その名の通りアゲハ蝶のように開いた尾びれがあげられます。
この尾びれの形や模様によって、蝶尾の価値は決まり、全国各地でその美しさを競い合う品評会も行われています。
同様の品種である出目金に関しては、目の大きさや体型を楽しむため、水槽などで横から鑑賞することが多いです。
蝶尾に関しては、その蝶のような尾びれは上からでないと本来の美しさを堪能できないため、らんちゅうなどと同じく、水位の低いトロ舟などで飼育、販売されています。
ちなみに出目金との違いに関してですが、「尾びれのサイズと種類」以外に特に違いはありません。
出目金の、尾びれが美しい種類として品種改良したのが「蝶尾」という金魚になります。
蝶のように開いた尾びれが特徴的
蝶尾の種類
素赤蝶尾
全身が真っ赤な種類の蝶尾です。
出目金ではあまり馴染みのない真っ赤な体色ですが、蝶尾の場合は非常にメジャーです。
真っ赤な体色と尾びれももちろん美しいのですが、何より真っ黒な瞳とのコントラストが人気の理由です。
更紗蝶尾
赤と白の更紗模様の種類の蝶尾です。
特に尾びれにおける赤白模様の出方によって金額が上下します。
尾びれの美しさが重要な蝶尾ならではの体色です。
キャリコ蝶尾
素赤、更紗をおさえて最も人気が高い種類です。
赤、白、黒のマーブル模様は、美しい形をした蝶尾の尾ひれに絶妙にマッチし、飼育する愛好家があとをたちません。
キャリコ模様は体表では透明鱗が確認できるため、上から見るだけでなく、水槽などで横から見る楽しみ方も可能です。
黒蝶尾
真っ黒な色合いが美しい種類の蝶尾です。
蝶尾の尾びれは、筋が多く改良されており、真っ黒でも筋は一本一本美しく浮き上がります。
個人的には蝶尾を飼育する上で是非とも手に入れてほしい品種です。
茶色蝶尾
茶褐色の体色をした蝶尾の種類になります。
茶色と灰色を足し合わせたような色は金魚の中でも珍しく、蝶尾ならではです。
あまり流通しない種類の色でもあるため、見つけたらぜひ検討してみてください。
パンダ蝶尾
パンダ模様が愛らしい種類の蝶尾です。
パンダ模様は蝶尾だけでなく、オランダ獅子頭にもみられ、白黒の模様は尾びれだけでなく、蝶尾そのものを楽しむ上でもおすすめです。
蝶尾の飼育の注意点
※蝶尾の飼育では、「尾ぐされ病」に注意!
飼育方法に関しては、一般的な出目金や、他の金魚と変わりません。
基本的には丈夫で飼いやすい金魚と言えます。
一点、注意しなければいけないのが、尾びれが大きく発達している分、尾ぐされ病などの、尾びれの感染症にかかりやすいことです。
尾ぐされ病は、文字通り、尾びれ(全身のひれ)が腐ってボロボロになる病気です。
一度発症してしまうと、治療しても完全に元通りに戻ることは難しいため、日々の観察を徹底し出来る限り早期発見・早期治療に努めましょう。
尾ひれの美しさが自慢の蝶尾にとって、尾ぐされ病はとても厄介な病気です。
尾ぐされ病に関しては、適切な治療方法を実施すれば完治させることが可能です。
尾ぐされ病に関してはこちらで詳しく紹介しています。
蝶尾と出目金の違い
蝶尾と出目金の違いを簡単に説明すると、「尾びれがアゲハ蝶のように開いているかどうか」がポイントになります。
蝶尾と出目金の違いについては様々な議論がありますが、蝶尾は、出目金の尾びれが蝶のように美しい個体を固定化したものであるというのが通説です。
そのため、蝶尾の繁殖を行うと、子供の中には尾びれが開いていない、いわゆる出目金のような個体も多く、明確な違いはないとされています。
尾びれの形が美しい出目金が蝶尾といわれるようになった。
蝶尾を飼育してみよう!
尾びれを上から鑑賞するため、飼育スペースの問題はありますが、その優雅で美しい尾びれを楽しめるのは蝶尾ならではの魅力です。
水槽でももちろん飼育できることに加え、とても丈夫な品種であるため、金魚飼育に慣れてきた初心者の方にとてもおすすめできる種類です。
金魚飼育に慣れてきたら、ぜひ一度飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか。
蝶尾と同じ、出目金の飼育方法と注意点に関してはこちらに詳しく紹介しています。
蝶尾の飼育が気になった方はぜひこちらも読んで、飼育知識をつけるようにしてください。
蝶尾の薬浴や塩浴を行う際にとても便利な計算表を作成しました。ぜひ、こちらからお使いください。