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【完全版】金魚の適切な水量について|ポイントは水換え!過密飼育のデメリット

金魚の適切な水量について

金魚の適切な水量に関して、金魚の大きさと数と一緒に具体的に紹介しています。

金魚を飼育していると、1匹、また1匹とその数が増えていくもの。

金魚の飼育にどんどんハマっていく中で、誰もが考えるのが水量と金魚の数。

一体、今の水量の水槽にはどのくらいの数の金魚を飼育することができるんだろう。

ペットショップだと、何十匹もの金魚が一つの水槽で飼育されているけど、自宅で真似してもいいのかな。

今回は金魚飼育にハマって、そんな悩みが増えたあなたにとって最適な情報をお届けします。

金魚を病気知らずで健康に、長く元気に育てる上でとっても大事な金魚の水量に関して、誰でもわかる早見表とともに紹介しています。

ぜひ、今日からの飼育の参考にしてください。

この記事に関して

この記事では金魚の水量の画像の紹介に、インスタグラムの投稿をピックアップし、画像を閲覧できるようにしております。

また投稿の最後に、薬浴や塩浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。

誰でも簡単に薬や塩の量、水槽の水の量の計算ができます。ぜひご利用ください。

金魚の適切な水量について

金魚の水量について調べると、様々な見解が紹介されています。

1匹あたり7リットルや15リットル、ときには2リットルで十分といった紹介も、検索結果のトップに表示されています。

後の説明でありますが、水量の問題は「掃除」の頻度を上がることで解決できるため、どれも間違ってはいません。

ですが実際に十数年金魚を飼育した経験から、飼育初心者の皆様にとって、「2リットル/1匹」で飼育するのはあまりにもリスクが大きいです。

水2リットルに1匹は、本当に小さな金魚のみ!

まず初めに、事実をお伝えすると、1匹あたり2リットルの水量での金魚飼育は、金魚に対する専門性の低い、

金魚をとにかくたくさん販売する「アクアリウムショップ」目線での水量です。

金魚を大切に、健康に長く飼育しようとする方にとって、この水量は考えられないほど少ないです。

一般的家庭での金魚飼育で使用される水槽は、その8割以上を45センチ水槽と60センチ水槽が占めています。

それぞれ、満ぱんヒタヒタまで水を入れても、45センチ水槽/40リットル、60センチ水槽/60リットルが限界の水量です。

1匹あたり2リットルで飼育する場合、最低でも20匹の金魚が水槽内を泳いでいる計算になります。

実際に金魚を入れてみるとわかりますが、その状況に飼育スペースと呼ばれる余裕はありません。

金魚としては、なんとか死なない程度に檻の中に詰め込まれている状況が、水量2リットル/匹の飼育状況です。

金魚はもちろん育たず、ケンカも増え、感染症の蔓延も始まります。

このサイトでは、まだ小さな金魚であっても1匹あたり最低5リットル、10センチ前後の個体であれば、理想は15リットル以上の水量で飼育することを強く推奨します。

金魚の数と水量|早見表

ここまで、金魚の適切な水量に対する誤解と、理想的な水量の目安をお伝えしました。

金魚の水量を算出する際に、金魚の数だけでなくサイズも加味する必要があります。

5センチほどの小さな金魚と、10センチを超える大型の金魚だと、必要な水量はおおきく異なります。

ここでは、金魚の大きさと数に対して、どのくらいの水量が適切かを一覧(早見表)でまとめています。

ぜひ、新しく金魚をお迎えする時の目安としてお使いください。

水槽のサイズ(水量)金魚の大きさ金魚の数
30cm水槽(25リットル)〜5cm2
30cm水槽(25リットル)〜5cm5
45cm水槽(40リットル)〜5cm5
45cm水槽(40リットル)5cm〜8cm2
45cm水槽(40リットル)5cm〜8cm4
60cm水槽(50リットル)5cm〜8cm4
60cm水槽(50リットル)8cm〜12cm4
90cm水槽(150リットル)8cm〜12cm4
90cm水槽(150リットル)8cm〜12cm10

水量と水換え

水量に対して飼育する金魚のサイズと数を決めたら、次に考えるべきは「水換えの頻度と量」です。

水は、金魚の数が多ければ多いほど早く汚れます。

水中のアンモニア等の有害物質の増加に加え、水質の悪化も加速するため、各種病気の発症リスクが倍増します。

先ほどの早見表に追加する形式で、それぞれの水量と飼育数に最適な水換えの頻度と量を記載しています。

ぜひ、ご活用ください。

水槽のサイズ(水量)金魚の大きさ金魚の数水換えの最低頻度水換えの量
30cm水槽(25リットル)〜5cm2週に2回全体量の1/3
30cm水槽(25リットル)〜5cm5週に4回全体量の1/3
45cm水槽(40リットル)〜5cm5週に2回全体量の1/3
45cm水槽(40リットル)5cm〜8cm2週に2回全体量の1/3
45cm水槽(40リットル)5cm〜8cm4週に4回全体量の1/3
60cm水槽(50リットル)5cm〜8cm4週に2回全体量の1/4
60cm水槽(50リットル)8cm〜12cm4週に4回全体量の1/4
90cm水槽(150リットル)8cm〜12cm4週に1回全体量の1/4
90cm水槽(150リットル)8cm〜12cm10週に2回全体量の1/4

金魚の水換えに関して、週に1回で十分といった紹介や、必ず全部の水を換えなければいけないといった偏った紹介が目立ちます。

水換えは金魚の生活環境を良好に保つ目的で行うものです。

つまり、飼育環境の水量、そしてそこに住む金魚の数とサイズによって適切な水換えの頻度と量は大幅に異なります。

金魚に特化した専門性の高い水換えの方法に関してはこちらの記事で紹介しています。

過密飼育の解決方法

すでに最適な水量を超えているものの、新しく水槽を買うわけにもいかないし、水槽を大きくするスペースもない、けれどどうしても金魚を追加したい、、、。

その気持ち、とてもよくわかります。

金魚を少ない水量でたくさん飼育することを、一般的には過密飼育といいます。

この過密飼育は、「水換え」の頻度と量を多くすることで解決可能です。

どのくらい多くするのかの目安として、上記の早見表の目安から金魚の数が2匹増えた場合、水換えの頻度を2倍にしてください。

頻度を増やすのが難しい場合は、一回あたりの水換えの量を2倍にしてください。

どんなに良いフィルターを使っても、フィルターの数を増やしても、絶対的な水量は変わりようがないため、意味がありません。

過密飼育は、水換えで対処するしかないということを、この機会にぜひご認識ください。

⬇︎【金魚におすすめのフィルターはこちら】

過密飼育のデメリット

過密飼育で飼育ができないわけではないものの、過密飼育には明確なデメリットが存在します。

過密飼育を行う前に把握した方がいいことを紹介しています。

ぜひ、参考にしてください。

大きくならない

過密飼育を行うと、基本的に金魚は大きくなりません。

いくらたくさん餌を与えても、思うように大きくならないことが大きです。

金魚を大きく育てるには餌の量はもちろんのこと、「広いスペース」が非常に重要です。

過密飼育では必然的に1匹1匹が狭いスペースで飼育されるため、大きくなるのが遅く、

大きくなる前に水質の悪化や病気の発生などのトラブルが発生することが多いです。

病気が蔓延しやすい

過密飼育は病気の蔓延リスクも増大します。

白点病白雲病などの寄生虫系の病気はもちろんのこと、尾ぐされ病赤斑病といった病気も、水槽内の金魚に蔓延します。

金魚が少ない場合よりも圧倒的に速いスピードで蔓延するため、過密飼育を行う際は相応の覚悟の上で行う必要があります。

⬇︎【金魚の病気の種類一覧はこちら】

水換えや掃除が大変

病気の蔓延を防ぎ、新陳代謝をあげて少しでも金魚を大きく育てるための唯一の対策が「水換えと掃除」です。

過密飼育の環境では、水は急激に汚れ、フィルターや底砂もすぐにフンで汚染されます。

それに応じて水換えや掃除を頻繁に行えば、感染症をはじめとする病気の発生リスクは抑えられます。

ですが、頻度の高い水換えや掃除は飼育者にとってとても負担になります。

過密飼育を行う以上、通常飼育の飼育者よりも多くの時間と体力を金魚に捧げる覚悟をしましょう。

水質の維持が難しい

過密飼育では水換えや掃除が大変がゆえに、水質の維持もとても難しいです。

急激に汚れる環境において、水質を均一に維持することは至難の業であり、水換えや掃除を一回怠っただけで水質は大幅に悪化します。

悪化すると、それまでのサイクルでの水換えや掃除だと挽回できず、より頻度の高い、高度な水質の調整が必要になります。

不安定な水質は多くの場合、金魚の免疫機能を低下させ、病気の発症リスクを大幅に高めます。

適切な水量は飼育上達の第一歩!

金魚の飼育において、適切な水量を把握することは金魚飼育の難易度を下げることに直結します。

金魚をいつも健康に、元気に育てるためには、過密飼育はできるだけ避け、とびきりの子を少なめの広々とした水量で飼育することを意識してみてください。

病気の発生や水質の悪化も減り、きっと金魚飼育が上達したと感じるはずです。

みなさまの大切な金魚が1日でも長く、元気に過ごせることを祈っています。

金魚の薬|濃度計算表(まとめ)

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