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金魚水槽の臭いの原因と対策|不快な臭いは危険!急いで対処しよう!

金魚の水槽の臭い原因と対策

金魚の水槽の臭いに関して、その原因と対策をわかりやすく紹介しています。

金魚の飼育をしていると突然遭遇する「水槽の臭い」。

水槽の臭いが明らかに臭いとき、どんなに飼育に自信のある方でもやはり不安になるもの。

鑑賞のしやすさが一気に下がるのはもちろんのこと、

金魚は水質にとても敏感な魚ですので、多くの方が臭いと水質の関係を考えてしまうはずです。

水槽の臭いにはさまざまな種類があり、慣れれば臭いの種類によって水槽の水質の状態が判別可能です。

今回は、金魚の水槽の臭いについて、種類別の水槽の状態と原因、対策をわかりやすくまとめています。

毎日の金魚飼育が今日よりもっと上手になる上で、とても役に立つ情報です。

ぜひ、参考にしてください。

この記事に関して

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金魚水槽の臭いの種類と原因

金魚の水槽の臭いには、いくつかの種類があります。

臭いの種類によって、水質の状況と取るべき対策が異なります。

ここではそれぞれの臭いをできるだけ判断しやすいよう、わかりやすい言葉で説明をしています。

原因についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

鼻を突くような刺激臭

金魚を飼育していると、水槽からツンと鼻を突くような臭いがすることがあります。

鼻をつくような臭いの元は、ほとんどの場合、金魚の排泄物に含まれるアンモニアです。

アンモニアは猛毒であり、そのままでは金魚がアンモニア中毒になります。

本来、アンモニアは水槽内のバクテリアによって分解されるため、原因は「水槽内の生物濾過サイクルの乱れ」です。

腐乱臭

水槽の水が明らかに臭く、腐乱臭なする場合もあります。

飼育初心者に多く、水換えやフィルターの掃除が明らかに足りていないのが原因です。

臭いの通り、金魚はそのままだと死んでしまいます。

アンモニア臭もそうですが、水が明らかに不快な臭いを放っている場合、既に水がダメになっていることが多く、即座の対応が求められます。

草のような臭い

金魚を屋外や、日の当たるところで飼育していると、水槽から草をすり潰したような臭いがすることもあります。

これは水槽内に繁殖した植物性のプランクトンが原因の臭いです。

多くの場合、水槽の水も薄い緑色になっており、グリーンウォーターや青水と呼ばれるこの水は、金魚に害はありません。

むしろ金魚にとってはプラスの効果が多く、あえてグリーンウォーターを採用する飼育者も少なくありません。

土のような臭い

水槽から土のような臭いがする場合は、水槽の水の状態がとても良好なサインです。

水槽の水量、金魚の数と大きさ、餌の量と頻度、フィルターの濾過力、水槽内のバクテリアの量とバランスの全てが整ったとき、土っぽい臭いがするようになります。

どのような環境であっても、金魚飼育者がまず目指さすのはこの「土っぽい臭いの水」です。

種類別!水槽臭いの対策

先ほど紹介した水槽の臭いの種類別に、対策方法を紹介しています。

大前提として、金魚飼育で目指すべき水槽の臭いは「土っぽい臭い」です!

これを目指すにあたって、それ以外の臭いに対してどのような対策を行えばいいのかを紹介していきます。

鼻を突くような刺激臭の場合

アンモニア由来の刺激臭には、「水換え」が最も効果的です。

臭いを感じたら、できるだけすぐに行うようにしましょう。

注意点として、アンモニアを吸着するゼオライトや活性炭は、必ず水換えの後に入れるようにしてください。

これらの製品は「アンモニアが蓄積される前」から使用すると一定量効果がありますが、臭いまで発生している状況で使用しても手遅れです。

臭っている時点で、物理的な除去しか手段はなく、それは水換えであることを覚えておきましょう。

腐乱臭の場合

腐乱臭が発生している場合も、まず行う対策は水換えになります。

腐乱臭は、通常適切なペースで水換えをしていれば発生するものではなく、この臭いがしている時点で、ほとんどのケースで金魚は弱っています。

いきなり水を全て換えると、水質の急な変化からphショックを起こす危険もあります。

そのため、朝晩に分けて1/3ずつの水換えを行うなど、こまめに頻度高く水を入れ替える必要があります。

また、腐乱臭がする場合は水だけでなくフィルター内部も腐敗が始まっていることが多いです。

バクテリアの減少を気にされる方がいますが、そもそも、バクテリアがうまく繁殖していれば腐乱臭はしないため、

一度フィルターも丸洗いし、新品同様にリセットしてしまいましょう。

草のような臭いの場合

草のような臭いの場合は、その多くがグリーンウォーター(青水)ですので、特に対策は必要ありません。

ですが、グリーンウォーターも濃くなり過ぎると、夜間に酸欠を引き起こします。

慣れないうちは、うっすらグリーンの、ほのかに草っぽい臭いがする状態を保つことが、金魚飼育がうまく行く秘訣です。

水槽の臭いの解決方法

ここまで、臭い別の原因と対策方法を紹介しました

紹介している方法をそのまま実施いただければ、多くの場合、水槽の臭いは解消されるはずです。

ですが本来であれば、水槽の臭いがそもそも発生しない環境を作ることが、金魚にとっては好ましいです。

ここでは飼育者の視点から臭いが発生する要因を挙げ、水槽の臭いの悩みを解決し、臭いが発生しない環境づくりに必要な解決方法を紹介しています。

ぜひ、今日からの飼育の参考にしてください。

水槽の臭いの解決方法
  • フィルターを洗う
  • 水換えをする
  • 砂利をしっかり洗う
  • 金魚の数を減らす
  • 水槽を大きくする

フィルターを洗う

水槽の臭いの解決方法として、最も重要なのが「フィルターの洗浄」です。

金魚を飼育する際に、多くの方が使用するフィルターですが、「いつ洗浄したらいいのかわからない」という方が多いです。

まだ水は綺麗だし、掃除しなくてもいいか、、。と思っている矢先、水が臭ったり、泡が発生したりして、金魚が病気になっている。。。

といった飼育者がほとんどです。

見た目に汚れていなかったとしても、どんなに完璧にバクテリアが繁殖している水槽でも、フィルターは日々確実に汚れています。

フィルターの掃除は、たとえフィルターが綺麗でも「月に1回」は行うようにすれば、水槽の臭いの発生は大幅に減少します。

とにかく、定期的に洗浄をする癖をつけることを意識してみてください。

金魚飼育にぴったりのフィルターに関してはこちらで詳しく紹介しています。

水換えをする

フィルターの洗浄と同じく、とても重要な解決方法が「水換え」です。

金魚は排泄物の量が他の魚に比べて多く、その分水が汚れるスピードも断トツで早いです。

見た目に水は透明でも、目に見えない細菌や、有害物質が蓄積していることは多く、そのまま臭いに直結します。

水換えは金魚を健康に飼育する上でとても重要ですので、水槽が臭ってしまった方は一度基本から見直す必要があります。

砂利をしっかり洗う

砂利もフィルターと同様、掃除を忘れられがちな場所です。

金魚の大量の排泄物は、砂利にももちろん蓄積します。

蓄積した排泄物は、微生物の働きで分解されますが、全てが分解されるわけではありません。

分解されなかった分はそのまま腐敗していくため、水槽の臭いの発生につながります。

水槽を掃除する際は、砂利の汚れにも気を配る必要があります。

大きめの水槽だと、洗浄機能付きのホースが便利です。

金魚の数を減らす

水槽内の金魚の数を少なくすることも、水槽の臭いを軽減させる上で効果的です。

一般的に、金魚1匹に対して10リットル〜20リットルほどの水量が適切と言われており、

このサイトでは、最低でも15リットルほどを推奨しています。

そのため、水量満タンで60リットルほどの60cm水槽だと、飼育できる金魚の数はサイズによりますが4匹が限界という計算になります。

これは、金魚の排泄物の量が多く、たくさん餌を食べる大食漢であり、水量に対して金魚の数が多いとその分、水が汚れるスピードも非常に早くなるからです。

毎日ほぼ全量の水を換えられるのであれば、この通りではなく、1つの水槽内にたくさん飼育しても問題ありませんが、多くの方はそうではないはずです。

水質の悪化を最小限にし、水槽の臭いを防ぐためにも、水槽の水量に対しての金魚の数を意識するようにして下さい。

水槽を大きくする

水槽を大きくすることも、水槽の臭いの解決方法として非常に有効です。

意外かもしれませんが、水槽は「小さければ小さいほど管理が難しい」です。

理由としては、小さい水槽は水量が少ない分、気温の変化に水温が左右されやすい上、水質も一気に汚れやすいからです。

水量は多ければ多いほど安定した水質を維持するのが簡単になります。

もちろん、水質の維持が簡単なことから、水槽の臭いの発生を未然に防ぐことにつながります。

水槽の臭いと水温の関係

水槽の臭いと水温はとても強い関係があります。

一般的に、水温が低ければ低いほど、金魚の活動は低下し、水質の悪化のスピードも遅くなることから臭いは発生しづらくなります。

逆に高ければ高いほど、臭いは発生しやすくなるため、水温に応じた飼育スタイルの柔軟な変更が必要です。

金魚と水温に関してはこちらで詳しく紹介しています。

臭いは水の出来具合の重要なサイン

金魚水槽の臭いは、金魚が生活している水の状態を表すバロメーターです。

少し変な言い方ですが、金魚を飼育しているのであればぜひ、毎日、積極的に水槽の臭いを嗅いでみてください。

臭いの変化や、金魚の状態を知ることは、金魚の安定した長期的な飼育を行う上で不可欠です。

こればっかりは文字では伝えきれず、飼育者の皆様の心がけが次第です。

臭いで水の状態を判断できるようになると、水質悪化のサインもしっかりと見極められることから、飼育の幅はグッと広がり、病気の発生数も激減します。

臭い以外にも、水質のバロメーターとしては水槽に発生する泡がありますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。

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