金魚を飼育していると、水槽が泡立つことがあります。
朝起きて水槽を見ると、洗剤を入れたわけでもないのにどうして!?と困惑する方もいるかもしれません。
今回は金魚水槽の水面に浮かぶ泡を見て、不安な気持ちなあなたにとって、最適な情報をお届けします。
この記事では投稿の最後に、金魚や熱帯魚の薬浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。
誰でも完璧な濃度で薬の計算ができるので、ぜひご利用ください。
金魚水槽の泡
金魚水槽の泡は、さまざまなシーンで発生します。
特に、水槽を新しく立ち上げた直後や、水換えの直後、夏場の高水温期に発生しやすいです。
投げ込み式フィルターやエアストーンを使用している場合はもちろんですが、フィルター使用していなくても、泡立つ時は泡立ちます。
飼育環境が良好であれば、泡が発生することはまずありません。
水槽に泡が発生している原因を知り、適切な対策を行いましょう。
金魚水槽が泡立つ原因
水槽が泡立つ原因は、ズバリ水質の悪化です。
泡立ちの加減にもよりますが、水槽の隅っこに泡が溜まり、一定量が常に浮かんでいる場合は水質が悪化しているサインです。
水質が正常であれば、エアストーンや投げ込み式フィルターが稼働していても、発生した泡は短期間で割れ、溜まることはありません。
泡の大きさと水質
泡の大きさも、水質を把握する上で重要な指標です。
泡の大きさは大きければ大きいほど、水質は悪化しています。
逆に小さな泡が少しだけ水槽のふちにあるような場合は、それほど気にする必要はありません。
明らかに大きな泡が水面にたくさん浮いている場合は、至急対策を行いましょう。
金魚水槽の泡の対策
金魚水槽の泡の対策方法はシンプルです。
とにかく、「水換え」を行いましょう。
泡立っている際に、市販のバクテリア剤やトリートメント剤、活性炭等を入れても全く意味がありません。
水槽が泡立っている時点で、その水槽の水質は「腐敗が始まった最悪」の状況です。
腐敗した水に、何を入れても腐敗したままですので、とにかくしっかり水を換えましょう。
大きな泡がたくさん発生している場合は、3/4以上の水換えとフィルターの掃除を行なってください。
対して、小さめの泡が泡立っている場合は、水中のバクテリアバランスが調整中の段階です。
1/3程度の水量の水換えを数日おきに繰り返し、それ以上泡が増えない状況を維持しましょう。
金魚の飼育とバクテリアに関してはこちらで詳しく紹介しています。
水槽の立ち上げと泡
金魚の水槽の立ち上げのタイミングは、水槽に泡が発生しやすいです。
理由として、水槽の立ち上げのタイミングは、水中のバクテリアのバランスの調整局面であり、水質が不安定であることが挙げられます。
水槽の泡は白濁りが起こるタイミングと同じことが多く、水質が安定するまでは、水換えの頻度を高める必要があります。
水槽の泡も、白濁りも、市販の添加剤を使うことなく頻度の高い水換えだけで解消することができます。
泡が発生しやすいとはいえ、大きな泡が大量に水面に浮いている場合は、調整を通り越して水の腐敗が始まっています。
水の腐敗は金魚に大きなダメージを与え、即病気を発症します。
バクテリアのことを気にしている場合ではないので、すぐに大規模な水換えを行いましょう。
金魚飼育における水換えの重要性はこちらで詳しく紹介しています。
水換えの正しい方法はこちらを参考にしてください。
水槽の泡は水質悪化のバロメーター
繰り返しますが、水質が安定し、金魚にとって良好な状態であれば水槽に泡が発生することはありません。
泡立っているということは、水質が悪化しているということです。
水質の悪化は即、金魚の病気に繋がります。
水槽の泡は水質悪化のバロメーターですので、金魚が病気になってしまった際もまず、水槽が泡立っているかどうかを確認しましょう。
泡立っている場合、そのまま塩浴や薬浴をおこなっても効果はありません。
まず、泡立っている環境を水換えで解消しましょう。
日々の金魚飼育において、水槽の泡といった些細な変化や異常に気づけるかどうかが、金魚を長く健康に育てる秘訣です。
皆様が金魚水槽の泡を解消し、1日でも長く大切な金魚と暮らせることを願っています。
※水槽に泡が発生してしまっている場合、すでに金魚は体調を崩しているか病気になっている可能性があります。
水槽が泡立つような水質の悪化で発症する病気の代表格が「赤斑病」です。
⬇︎【赤斑病に関してはこちらで詳しく紹介しています】