新しく金魚をお迎えするときの不安、、、
多くの方が経験する、「金魚が金魚を追いかける」事件。
追いかけるだけならまだしも、つつきまわされてどんどん弱ることもしばしば。
止めたくて仕方ないのに、話しかけるわけにもいかず、毎日水槽を眺めては追いかけられる金魚を心配する日々。
このサイトにたどり着いたあなたも、そんな悩みを抱えているのではないでしょうか。
複数の金魚を同じ水槽で書いていると、金魚が金魚を追い回していることがあります。
大きい金魚が小さい金魚を追い回して、いじめているように見えることもあります。
今回は、金魚が金魚を追いかける理由と、その対策について解説します。
大切な金魚が、同じく大切な金魚に追いかけ回され、いじめられていることが心配なあなたにとって、最適な情報をお届けします。
ぜひ、最後までご覧下さい。
この記事では、投稿の最後に、薬浴や塩浴に便利な濃度計算表(自動計算)へのリンクを掲載しています。
追いかけられた金魚を隔離し、塩浴や薬浴をする際に、誰でも完璧な濃度で薬や塩の量の計算ができます。ぜひご利用ください。
金魚が金魚を追いかける理由
繁殖行動
金魚が金魚を追いかける理由として、最も可能性が高いのが繁殖行動です。
発情すると、オスがメスを追いかけ、メスのお腹をつついて産卵を促します。
繁殖行動かどうか見極めるポイントとしては、オスに追い星と呼ばれる白い点が見られるかどうかです。
繁殖のサインがみられない時や、金魚がオス同士、メス同士の場合は別の原因を疑いましょう。
金魚の繁殖に関してはこちらにまとめています。
体の大きさが違う
同じ種類の金魚でも、体の大きさに差がある時は大きな金魚が小さな金魚を追い回します。
身体の小さな金魚にとっては、同じ水槽の中に自分より大きな金魚がいることは大きなストレスです。
事故を未然に防ぐためにも、同じ種類の金魚でもサイズはなるべく揃えて飼育することをおすすめします。
繁殖行動の場合は、長時間追いかけていますが、この場合は短い時間を繰り返す傾向があります
泳ぎの得意さが違う
金魚は種類によって体格やヒレの構造が大きく異なります。
らんちゅうなどのまんまるとした、背びれもない体型の金魚もいれば、和金のようにシュッとした、いかにも魚といった体型の金魚もいます。
見た目の通りですが、前者は泳ぐのが苦手で、後者は泳ぐのが得意です。
これらの金魚を同じ水槽で混泳させると、泳ぎが得意な金魚が得意でない金魚をいじめたり、追いかけ回すことがあります。
餌も取られることが多く、泳ぎが不得意な金魚は育ちづらいため、これらの金魚の混泳はできるだけ避けるようにしましょう。
相性が良くない
そもそも、金魚同士の相性が良くない場合もあります。
金魚にも、個体ごとにびっくりするくらい個性があり、相性の悪い個体は実在します。
相性が悪い場合はいじめが発生したり、繁殖行動ではないのに四六時中追いかけ回したりします。
金魚にも人間と同じく相性はあることを前提に、混泳は慎重に行う必要があります。
金魚が金魚を追いかける対策
金魚のいじめや追いかける行動が発生したときの対策を紹介していきます。
追い回されている金魚は大変なストレスを抱えており、弱っています。
また、体格差や泳ぎの能力差がある場合は、弱い立場の金魚がエサをうまく食べられていないかもしれません。
金魚が金魚を追い回す、この現象が見られた場合は、弱っている金魚を隔離するようにしましょう。
ここでは隔離という対策に関して、具体的なパターンを紹介しています。
別の水槽に移動
最も安全で、確実な隔離対策です。
水槽を移動すれば、いじめることも追いかけまわすこともできません。
すでに複数の水槽で金魚を飼育している方は、迷わず追いかけまわされている金魚の移動を検討しましょう。
その際、水槽が違えば水質も必ず異なるため、水合わせは慎重に行うようにしましょう。
金魚の移動方法に関してはこちらにまとめています。
別の水槽が手元になくても、追いかけるられてる金魚を隔離する必要があります。
追いかけられている金魚は、放置するとどんどん衰弱してしまうため、手元に水槽がなくても、大きめのバケツなどに速やかに隔離をしましょう。
同じ水槽内に専用のスペースを用意
同じ水槽内で隔離措置を行う場合は、ネットなどで仕切りを立てることで対応できます。
水槽専用の仕切りなども売られています。また、百円ショップでネット(園芸用のものなどでもOK)と吸盤を買って、簡易な仕切りを作ることもできます。
あくまで、水槽を確保するまでの一時的な措置になります。
このようなプラカゴを水槽に設置し、中に金魚を入れて隔離する方法も存在します。
その際、カゴの固定は洗濯ばさみを使用するのがおすすめです。
追いかけられてた金魚の処置
追いかけられたり、いじめられた金魚は基本的に弱っています。
そのままだと衰弱したり、感染症にかかりやすいため、隔離したタイミングで適切な対処が必要です。
金魚を隔離した際は、必ず実施するようにしてください。
塩浴
追いかけられて弱っている金魚に対しては、隔離後、塩浴をしてあげましょう。
塩浴には、金魚の自然治癒力を高める効果があり、体についた小さな傷や、逃げ回って消耗した体力を早く回復させることができます。
⬇︎【薬浴の詳しい方法はこちらにまとめています】
薬浴
追いかけられていた金魚の体表や肉りゅうに傷がある場合、塩浴に加えて迷わず薬浴も行いましょう。
金魚からの攻撃でできた傷から細菌やカビが侵入し、感染症や水カビ病などの病気に発展する可能性があるためです。
この場合の薬浴におすすめの薬は、グリーンFゴールド顆粒か、エルバージュエースです。
どちらもホームセンターやインターネットで購入でき、金魚のさまざまな病気に対応できるため、この機会に揃えておきましょう。
⬇︎【金魚の病気に関してはこちらにまとめています】
対策をしないと
金魚が追いかけ回されているとき、対策をしないでも「自然と解消する」ケースは存在します。
金魚も生き物ですので、金魚同士の相性も時間が経過することで解消することもあるようです。
ですがほとんどのケースで、追いかけ回す金魚と、回される金魚のどちらかが離れない限り、いじめは継続的に続いてしまいます。
隔離などの適切な対策を施さずにいると、最悪の場合、金魚は傷つき死んでしまうことも、実際にあります。
少しでも「追いかけが始まったな」と感じたら、原因を突き止め、適切な対策を行うことで金魚の被害を最小限にとどめることができます。
追いかける理由を突き止め、適切な対策を行おう!
基本的に、金魚は温厚なお魚なので、積極的に他の金魚を攻撃することはありません。
狭い水槽でたくさん飼育していても、喧嘩をすることなく、むしろ仲良くしていることの方が多い生き物です。
金魚が金魚を追いかけるとき、そこには理由が存在します。
多くの場合、隔離するしかないものの、適切な対策をすることで金魚のダメージを最小限に抑えることができます。