花房という金魚をご存知でしょうか。
おそらく、この記事を読んでいただいている方の中でも、実物を見たことがある方はほとんどいないのではないでしょうか。
花房とはその名の通り、鼻の部分が房状に発達し、その様子が「花」のように見えることからこの名前が付きました。
オランダ獅子頭の中にも、個体によってはこの鼻の部分が発達する個体もいます。
まるで、チアガールのように二つのボンボンが泳ぐたびに揺れる様子を楽しめるのも、この金魚ならではです。
今回は、そんなおしゃれなお顔の珍種、花房に興味があるあなたに向けて、最適な情報をお届けします。
ぜひ、最後までご覧ください。
この記事では、記事内の写真の紹介に、みなさんのインスタグラムでの投稿をピックアップし、金魚の花房の画像を閲覧できるようにしております。
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花房の特徴
花房の最大の特徴は、両方の鼻の上にある、発達した房状のしこりです。
大きさは個体によって異なりますが、2歳、3歳と成長するに従い大きくなる傾向にあります。
体系は背びれが無い、らんちゅうに似た背びれがない個体と、背びれがある個体とに大別され、前者は「中国花房」、後者は「日本花房」と呼ばれています。
明治時代後期までは、日本国内での流通事例もあったようですが、現在はほとんどが中国からの輸入金魚となっています。
入手は非常に難しく、そもそも実物を見たことがある人の方が稀かもしれません。
理由としては、らんちゅうやオランダ獅子頭に比べて飼育者数が少なく、人気も大きく劣るため、そもそもの輸入量が非常に少ないことが挙げられます。
- 鼻の上に房状のしこりが発達している
- 現在は、背びれがない「中国花房」が主流
- 入手難易度は非常に高い
発達したしこりが特徴
花房の飼育のポイント
飼育に関しては特別な技術は必要なく、飼いやすい金魚と言えます。
ポイントとしては、品種としてもらんちゅうに近いことから、エラ病や赤斑病などの細菌性の感染症に注意しましょう。
エサの消化不良による転覆病にも注意が必要です。
同様の体型のらんちゅうや、オランダ獅子頭とともに混泳することも可能です。
基本的なことは、らんちゅうの飼育とほとんど変わらないため下記の記事を参考にしてください。
らんちゅうの飼育方法に関してはこちら
出目金タイプも存在する
花房の入手方法
どうしても花房が手に入れたい!という方は、一度金魚を専門で販売している養魚場に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
最近では通販での発送にも対応してくれる業者も多く、運が良ければ仕入れてもらえるかもしれません。
いずれにしても、金魚や観賞魚に力を入れているペットショップでも、まずお目にかかることはないため根気よく探すことが重要です。
お気に入りの花房を手に入れて、楽しい金魚ライフを送りましょう。