金魚のフンに関して、特徴別にまとめています。
金魚を飼育していると、透明なフンや白いフン、長くて切れないフンや時には赤いフン等、色々な特徴のあるフンを目撃します。
金魚のフンは金魚の健康のバロメーターです。
日々の飼育で、フンをしっかり観察していると、大切な金魚の体調を知ることができます。
体調不良を素早く察知する上でも、金魚のフンに関する知識はとても役立ちます。
金魚を上手に飼育する上で、とても重要な内容ですので、ぜひ今日からの金魚飼育の参考にしてください。
この記事では、記事内の写真の紹介に、ツイッター、インスタグラムの投稿をピックアップし、金魚のフンの写真を閲覧できるようにしております。
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特徴別!金魚のフンと原因
金魚のフンの特徴別に、その原因をまとめています。
フンとその原因に対する知識は、金魚の体調を的確に把握する上で必須の知識です。
何度も見返して、必ず覚えるようにしてください。
透明なフン
白っぽく濁った透明なフンは、金魚に餌を与えない、絶食期間中によく発生します。
金魚は何も食べていなくても、しばらくはフンをすることがあり、胃の中が空っぽなときのフンは透明になります。
絶食を行うタイミングがトリートメントや、塩浴、薬浴などの金魚の体調を整えるタイミングであることが多く、必然的になんらかの調整中に見かけるタイプのフンになります。
気泡の入った浮くフン
気泡の入った、浮いているフンは「金魚の消化不良」が原因で発生します。
健康な金魚のフンは本来「沈む」ため、気泡の入ったフンが浮いている時点でその金魚は消化不良を起こしていることが確定します。
エサを切り替えたタイミングや、金魚が何らかの病気にかかっているタイミングに発生することが多く、間違いなく体調不良のサインです。
消化不良は転覆病や松かさ病をはじめとした様々な病気に直結するため、原因を突き止めて適切な対処をする必要があります。
⬇︎【金魚の消化不良に関してはこちら】
白いフン
白いフンが発生している場合、原因は大きく2通り考えられます。
1つ目は白い物質を食べた時。
意外にも、金魚関連のトリートメント剤や水質調整剤には白い結晶成分や天然由来の岩石成分を含んだものが多く、金魚がそれを食べた時に白いフンとして排出されます。
経験上、以下の製品を使用したときに発生しますが、金魚に悪影響はなく、白いフンも一時的です。
2つ目は気泡のあるフンと同様に、消化不良が原因の場合です。
この場合、フン全体が白いというよりも、一部分だけが白濁色になっていることが多く、気泡のある浮いているフンほどではありませんが消化不良が参考しているサインです。
赤いフン
赤いフンは主に色揚げ成分の含まれるエサを食べたときに発生します。
色揚げ成分が強力に配合されているエサには、キトサンなどの金魚の体色を鮮やかにする成分が多く含まれており、摂取するとフンも赤茶色になります。
赤いフンそのものは金魚の健康と関係がありませんが、色揚げ成分はどれも消化に良くないため、与えすぎると消化不良につながります。
長くて切れないフン
長くてきれない、いかにも「金魚のフン」といった見た目のフンは、実は消化不良のサインです。
長く切れないフンは一見すると、健康そうに見えなくもないのですが、本来健康な金魚のフンはとても短く、排泄後すぐに細かく砕けます。
長くてきれないフンが続くと消化不良は進行し、透明なフンや浮き上がるフンにつながります。
多くの場合、エサを見直すことで解決できるので、この機会に普段与えているエサについて見直すようにしましょう。
⬇︎【金魚の餌についてはこちら】
緑色のフン
緑色のフンは主に水草や水槽に生える苔を金魚が食べたことが原因で発生します。
クロレラやスピルリナなどの植物性プランクトンを与えた後も、明らかにフンは緑色になります。
緑色のフンは金魚が植物性のエサを食べた合図です。
短くて細かいフン
短くて細かいフンは金魚の体調がとても良い合図です。
特にエサの種類が金魚に合っているサインですので、フンの状態が悪い場合は、まず短くて太いフンになるようなエサをたくさん試しましょう。
軽度の消化不良が続くと、金魚は必ず体調を崩します。
消化不良は万病の元!フンで見分けて適切な対処を
ここまで、様々な種類の金魚のフンとその原因を紹介しました。
たくさんのパターンの中でも、消化不良の可能性が高いのは以下の特徴のあるフンです。
- 透明なフン
- 気泡の入ったフン
- 長くて切れないフン
これらのフンでわかることは、その金魚が今消化不良を起こし、体調を崩しかけているのかどうかです。
金魚の消化不良は、エサや飼育環境と密接に関わっています。
金魚キングダムでは、それぞれ原因別の対処方法やおすすめのエサを、金魚の飼育に特化した内容で紹介しています。
毎日、金魚のフンをしっかりと観察することで、金魚の状態を適切に把握することができます。
それは、体調不良や病気の早期発見につながり、結果として金魚の寿命を伸ばし、長く一緒に過ごせるようになります。
みなさまが、金魚のフンの状態を適切に把握し、1日でも長く大好きな金魚と過ごせることを願っています。